『Airport Report』波照間空港 Sep,2021

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沖縄県八重山郡竹富町にある波照間空港。有人島では日本最南端に位置する波照間島にある空港のため日本最南端の空港でもある。当初は緊急着陸用飛行場として建設されたが、1976年に石垣~波照間を結ぶ空港として供用を開始した。高速船の登場により路線が廃止になるが、2015年には石垣島線の再開に合わせて新ターミナルが建設された。しかし、就航予定だった旅客機の同型機が事故を起こし、その調査のため現在もなお運航再開のめどが立っていない。静かに再開の時を待つ2021年9月の波照間空港をレポートする。

空港概要

沖縄県・波照間空港 -Hateruma Airport-

琉球の建材を使ったターミナル施設

新設されたターミナルはシンプルな1階建て。建物の外観には琉球石灰岩の外壁や琉球赤瓦の屋根が使われ、沖縄らしい仕上がりとなっている。

集落からは自転車でおよそ20分ほど。少し高低差があるものの自転車移動でも特に問題ないだろう。小さい島なだけに旅行客は自転車や原付バイクで空港までやってくるが、現在はターミナルの中には入ることはできず、建物の周りを歩いて次の目的地へ向かうことになる。

どうしても日本最南端の空港に行きたい!という人以外は、現状楽しむことは難しい。

南国時間で進む内装工事

ターミナル施設の内装は現在工事の真っ只中。ただ、運航開始の時期も未定なことから、作業スタッフはゆったりとした時間の中でコツコツと工事を進めているようだ。

危険なほど日差しが強い日は無理をしない。そんな作業スタッフの様子が波照間島での有意義な過ごし方を教えてくれているのかもしれない。

天然の展望デッキ

展望デッキというデッキは存在しないが、滑走路のすぐ側には歩道があり、至近距離で飛行機を見ることができる。フェンスも高さは1mほどで、目の前を遮るものは何もないため、迫力ある飛行機の絵やビデオを撮ることができるだろう。石垣島路線の再開が待ち遠しい。

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