スペイン北部のバスク州ビスカヤ県にあるビルバオ空港は、北部エリア最大の空港で、国内外61の都市を結ぶスペインの国際空港である。スペイン人の建築家サンティアゴ・カラトラバによって設計された特徴的なデザインの旅客ターミナルはラ・パロマ(鳩)とも呼ばれている。
空港概要
ビルバオ空港は、スペイン北部バスク州で最大の都市ビルバオにある。街の中心部には独創的な外観で有名なグッゲンハイム美術館があり、1997年の開館以降、ビルバオへ訪れる観光客は増加している。
また、食で有名なサンセバスチャンも近く、多くの観光客がビルバオを経由してサンセバスチャンに向かうため、それも観光業をあと押している。
2023年ビルバオ空港の総旅客者数は約633万人、発着回数は約5万回であり、スペイン北部にある空港の中では最も多く、スペイン全土で見ると12番目に多い空港である。滑走路は2本あり、長さ2,600mを主に使用し、横風時にもう1つの滑走路(2,000m)を使用している。
スペインの格安航空会社ブエリング航空を中心に、スペイン国内および欧州の主要都市を結ぶ路線があり、国際空港の1つとして機能している。
現在の旅客ターミナルビルは、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバによるもので、鳥をモチーフにした特徴的な外観で、地元では「鳩」を意味するスペイン語「ラ・パロマ」とも呼ばれている。4階建てで、4階が出発ロビー、2階が到着ロビーとなっている。
ビルバオの中心部から空港までは距離にして約12kmで山を1つ超えたところにあり、自家用車なら約10分、バスなら20分程度でアクセスすることができる。
空港運営はスペインの国営企業であるAena社によって行われている。Aena社は国内外46空港の運営を担っており、子会社を通じてイギリス(ロンドン・ルートン空港)やブラジルの18空港、さらには南北アメリカ諸国の15空港を管理するなど空港運営のプロフェッショナル集団である。
観光業が牽引し、増え続ける旅客に対応していくため、今後も旅客ターミナルビルの拡張工事が予定されている。
正式名称 | ビルバオ空港 |
住所 | Bo. Gaztañaga, 48180 Loiu, Biscay, Spain |
運営組織 | Aena |
Webサイト | https://www.aena.es/en/bilbao.html |
アクセス | ・ビルバオ中心部から車で約15分 ・ビルバオインターモーダル(バスターミナル)からバスで約30分 |
駐車場 | 3,846台 |
滑走路 | 2本 2,600m×45m(12/30) 2,000m×45m(10/28) |
敷地面積 | – ha |
就航路線 | 27路線 ※2025年1月12日時点 |
利用エアライン | 13社 ※2025年1月12日時点 |
3レターコード | BIO |
輸送実績(2023年)
総発着回数 | 51,448回 |
総旅客数 | 6,336,441 |
貨物量 | 750トン |
参照元:https://www.aena.es/es/estadisticas/inicio.html
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 1 |
運営会社 | Aena |
面積規模 | 32,000㎡ |
運用時間 | 19時間(5:00〜0:00) |
沿革
1936年 | ビルバオ空港の供用開始 |
1948年 | マドリード路線の就航開始 |
1950年 | 旅客ターミナルがオープン |
1965年 | 滑走路を2,000mに延長 |
1977年 | 2本目の滑走路(長さ2,600m)を設置 |
1999年 | 新管制塔の運用を開始 |
2000年 | 新ターミナルビル(現在のターミナルビル)がオープン |
参考文献/URL
世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)