九州の北方にある玄界灘に位置する対馬。長崎県の島では最大面積を誇り、人口は約3万人。上島と下島に分けられ、その中間に対馬空港がある。ジェット機の離着陸が可能な1,900mの滑走路を有しており、開港以降、着実に旅客数を増やしている。空港の愛称は対馬のみに生息するツシマヤマネコから「対馬やまねこ空港」。
空港概要
長崎県の本土から北へ約100km離れた玄界灘に位置する対馬。長崎県で最大面積の島。南北に伸びる縦長の島は、万関瀬戸より上部を「上島(かみじま)」、下部を「下島(しもじま)」と呼び、その中間付近に対馬空港がある。空港がなかった頃は、博多から船で約5時間かかることから、移動時間の短縮や島の経済発展を考え、航空輸送のニーズがあがった。
1964年に海面を利用した水上飛行場がオープンするも、機材繰りなどがうまくいかず数年後に休止。しかし1975年、白連江山一帯に陸上空港が建設され、YS-11型機の就航と共に対馬空港が開港した。供用開始当初は、福岡便のみであったが、翌年1976年には長崎便の就航が開始された。
空港を利用する旅客数は増え続け、1983年には、長崎県内の離島空港ジェット化の先駆けとして、長さ1,900mの滑走路が供用を開始。これに合わせて福岡便はボーイング社のB737が就航するようになった。
正式名称 | 対馬空港 |
住所 | 長崎県対馬市美津島町鶏知乙440番地 |
空港種別 | 地方管理空港 |
Webサイト | https://tsushima-airport.co.jp/ |
アクセス | 対馬市の市街地から バスで約35分、タクシーで20分程度 |
駐車場 | 全1箇所(150台程度) |
滑走路 | 1本 1,900m×45m(14/32) |
敷地面積 | 63ha |
就航路線 | 2路線 ※2022年2月19日時点 |
利用エアライン | 1社 ※2022年2月19日時点 |
3レターコード | TSJ |
輸送実績(2021年)
総発着回数 | 5,086回 |
総旅客数 | 164,959人(国内線:164,959人,国際線:0人) |
貨物量 | 170トン |
参照元:国土交通省 空港管理状況調書
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 1 |
運営会社 | 対馬空港ターミナルビル株式会社 |
面積規模 | 2,204㎡ |
運用時間 | 13時間 ※利用時間は7:30〜20:30 |
沿革
1964年 | 美津島町竹敷に水上飛行機が設置 |
1975年 | 白連江山一帯の山地に滑走路長1,500mの対馬空港が開港(福岡便のみ) |
1976年 | 長崎便が開設 |
1979年 | 運航が日本近距離航空(旧エアー・ニッポン、現在はANAに吸収合併され消滅)に移管 |
1983年 | 1,900mの滑走路が供用開始され、福岡便はB737型機が就航 |
参考文献/URL
航空:空港管理状況 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
空港概要 | 対馬やまねこ空港
商号対馬空港ターミナルビル株式会社本社所在地〒817-0322長崎県対馬市美津島町鶏知乙440番地設立年月日昭和38年3月4日資本金1億円名称等対馬空港 第3種 総面積597,382㎡設置管理者長崎県滑走路1,900m×45mスポット数5運...
世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)
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