スペイン・バルセロナ・エル・プラット空港 – Barcelona-El Prat Airport-

スペイン・カタルーニャ州の州都であるバルセロナは、首都マドリードに次ぐスペイン第2の都市である。バルセロナ市街地の南西にあるバルセロナ・エル・プラット空港は、85の航空会社が乗り入れ、188の空港へ就航しており、年間旅客者数はおよそ5,500万人に達し欧州の主要空港の１つ。

空港概要

スペインの西側・地中海沿岸に位置するバルセロナは、カタルーニャ州の州都であり人口およそ164万人だが、バルセロナ都市圏で見ると500万人以上にのぼり、首都マドリードに次ぐ第2の都市である。また、世界有数の観光地としても知られ、年間およそ1,500万人以上もの観光客が訪れる街でもある。

1916年の開港以降、需要に合わせて順次拡大し、現在は3本の滑走路と2つの旅客ターミナルで運営されている。ターニングポイントは1992年に開催されたバルセロナオリンピックで、開催が決定した1986年から大規模な拡張・開発が行われ、近代的な空港へと進化を遂げた。

3本ある滑走路のうち、2本は平行に配置され、1,500mの離隔距離があることため同時離着陸が可能となっている。もう1本の滑走路は、横風用として斜めに配置されている。旅客ターミナルは、南側に位置するターミナル1がメインターミナルで、北側のターミナル2は旧メインターミナルで、主にLCCやチャーター機が使用している。ターミナル1および2、どちらもバルセロナ出身の建築家であるリカルド・ボフィル氏がデザインを手がけている。

バルセロナ・エル・プラット空港に乗り入れる航空会社は85、就航先は188あり、年間の総旅客者数はおよそ5,500万人、発着回数は約35万回の規模に達し、24時間運営している。空港運営はスペインの国営企業であるAena社が担っている。

バルセロナ市街地からは約12kmの距離があり、バスや鉄道・地下鉄の公共交通機関では約30〜40分ほど、タクシーならおよそ20分ほどでアクセスできる。ターミナル1と2の間には無料のシャトルバスが時間帯によるが10〜15分間隔で運行している。

バルセロナ・エル・プラット空港という名称になったのは2011年のことで、さらにカタルーニャ州初代大統領のジョセップ・タラデラス氏の名が加わったのは2019年である。

今後、滑走路の延長や旅客処理容量の拡大、ターミナルの近代化が計画されている。

輸送実績（2024年）

参照元：https://www.aena.es/es/estadisticas/inicio.html

ターミナルビル概要

沿革

参考文献/URL

Home page | Josep Tarradellas Barcelona-El Prat Airport | Aena

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世界の空港辞典 （編著：岩見宣治,唯野邦男,傍士清志，2018）