多良間空港は宮古島と石垣島の中間に位置する多良間島にある空港で、1,500mの滑走路が1本あり、宮古空港を繋ぐ路線が1日2往復運航されている。
沖縄県では唯一「日本で最も美しい村」として多良間村が選定されており、シーズンやお祭りの時期になると多くの観光客や帰省の人たちが空港を利用する。
多良間空港の歴史を遡ると、当初は米国の援助資金で緊急着陸飛行場として建設されたが、沖縄の本土復帰を機に民間空港としての利用が始まり、滑走路の延長などを経て、現在に至る。
多良間島へのアクセスは宮古島からのフェリーを利用されることが多く、空港利用者数は年間およそ27,000人(2021年)に留まる。しかし、所要時間はフェリーだと2時間かかるが、航空機なら25分でアクセスすることができる。
多良間空港から集落までは距離にして約5kmだが島内にタクシーがないため、便の出発・到着に合わせて運行される有償バスや宿泊先の送迎、レンタカーまたはレンタサイクルが主な手段となる。
美しい村に選ばれた地域にある2023年9月の多良間空港をレポートする。
空港概要
石垣島が見える絶景ロケーション
島の西側に位置する多良間空港からは天気がよければ石垣島を見ることができる。滑走路を囲む新緑と美しく広がる空と海のブルーが、その景色をより一層豊かにしてくれる。
展望デッキは正直イマイチだが、多良間空港でしか見られない景色がそこにはある。
空港とヤギ
多良間空港には看板ヤギがいる。農家でヤギを飼育しているケースは多くあるが、空港でヤギを飼育しているのはおそらく多良間空港だけだろう。
夏場は日差しが強いこともあり、大きな木の下でのんびりと過ごしている。時折聞こえるヤギの鳴き声が、のどかな多良間空港を演出してくれる。
こだわりの塩コーヒー
多良間空港には、個性的なカフェ・ヘミングウェイがある。
ハリウッドの名優や幕末の英雄・坂本龍馬のポスターがあれば、プロ野球チームのユニフォームが飾られていたり、カフェにも関わらずイチオシは店主こだわりのソルト(塩)であったり、捉えどころのない楽しい空間となっている。
コーヒーはこだわりの塩が少し入ったソルトコーヒーをサーブしてくれる。やさしく物知りな店主から情報を仕入れてから、多良間島を楽しむのも良いかもしれない。
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