『Airport Report』奄美空港 Apr,2023

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鹿児島本土から南380kmの海上に位置する奄美大島にある奄美空港。奄美群島で最大、国内の離島では新潟県の佐渡島に次ぐ面積を有する島だ。

島の北部の海岸沿いに建設された奄美空港は、2,000mの滑走路があり、東京や大阪、福岡、那覇をつなぐ便のほか、徳之島などの奄美群島を結ぶ路線もあり、島民にとって需要な交通拠点として機能している。

1964年に旧・奄美空港が開港。現在の空港がある場所から少し南のところ(奄美パークの近く)に建設された。航空需要の高まりを背景に、ジェット機の受け入れを可能にするため滑走路の延長が検討された。1988年には、2,000mの滑走路を有する新空港(現・奄美空港)が建設され、供用を開始した。

2021年の年間旅客者数はおよそ60万人で、鹿児島県が管理する離島7空港では最も多い。コロナ禍前の90万人から比べるといまだ低水準だが、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島が世界自然遺産に登録されたこともあり、今後の利用者は増えると見込まれる。

旅行需要の回復が待たれる2023年4月の奄美空港をレポートする。

空港概要

鹿児島県・奄美空港 -Amami Airport-

暮らしに欠かせない交通拠点

奄美大島のみならず奄美群島の住民にとって飛行機は昔から身近な交通手段だ。各行政機関が奄美大島に集中しているため、近隣の離島で暮らす島民はよく空港を利用するという。

近年は奄美大島への移住者や複数拠点生活を送る人も増えていることから、奄美空港は玄関口として重要な役割を果たしている。

奄美ブランド

「奄美」という地名はもはやブランドなのだろう。空港内のおみやげ屋には「奄美」や「AMAMI」のワードがプリントされたグッズが所狭しと置かれている。

島の名産品である黒糖や鶏飯のパッケージにも、ほぼすべて「奄美」と記されていることから奄美ブランドがいかに旅行者を惹きつけ、お土産として強力なメッセージとなっていることがよくわかる。

空港前にある緑豊かな広場

奄美空港の特徴の1つは、空港前にある緑豊かな広場だろう。梅雨前の心地よい日差しと風が吹き抜ける広場で、気候が良ければのんびり過ごすのも悪くない。

空港内の売店にお弁当や軽食が売られていないのがやや残念だが、出発まで時間がある場合には散策して時間を潰すのにいいかもしれない。

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