仁川国際空港は第1ターミナルの保安検査場に新しいセキュリティスクリーニング装置を導入

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韓国・ソウルにある仁川国際空港(ICN)は、危険物検知とセキュリティスクリーニング技術において業界を牽引するSmiths Detection社が手掛ける最先端の旅客手荷物検査装置一式を、現地パートナーであるDonggok Precision社を通じて第1ターミナルに供給する契約を締結したという。

CT&3D技術で検知率の向上と誤検知率を低下を実現

トライアル期間での成功を受けて、Smiths Detection社から10台のHI-SCAN 6040 CTiXスキャナーが提供されるとのこと。このスキャナーはコンピュータ断層撮影(CT)技術を駆使し、3D画像を生成。非常に高い検出率と低い誤報率を実現しているという。さらに、iLane ASCオートトレイリターンシステム(ATRS)を9台導入することで、旅行シーズンのピーク時に手荷物の処理能力を高め、旅客審査時のボトルネックを軽減する期待が寄せられている。また、緊急時にレーンを閉鎖する防火シャッターを設置するなど地域の要望に合わせたカスタマイズも行われたという。

遠隔地からスクリーニング業務を実施

また、Checkpoint.Evoplusというソリューションを用いて、すべてのX線装置とオペレーターのワークステーションを接続することで、ICNはリモートスクリーニングを実施する数少ない主要国際空港の1つになったとのこと。

そのほかにも、管理者やオペレーター向けの対面式トレーニングやコンピュータ上でのHI-SCAN 6040 CTiXトレーニングを含む包括的なトレーニングプログラムを提供し、空港関係者が導入装置とソリューションを最適なレベルで活用できるようにサポートもするという。

保安検査場に次々とテクノロジーを導入し日々アップデート

ICNでは、昨年2021年にも手荷物検査用の高速爆発物検知システム(EDS)HI-SCAN 10080 XCTを発注したり、2020年にはコロナウイルスを含む微生物を最大99.9%殺菌することが実証されたUV(紫外線)トレイ消毒キットの試験運用をSmiths Detection社と行った実績がある。

Smiths Detection社で北・南アジアエリアを統括するAurelien Guilbert氏は「セキュリティ強化と効率性の改善に向け最先端技術を導入し続ける仁川国際空港に、当社の製品を選んでいただけたことを嬉しく思います。当社の技術は、ICNの既存のセキュリティをさらに強化するとともに、チェックインから離陸までの旅客の旅を合理化することができます。旅行業界が着実に回復を続ける中、新しいセキュリティ技術を導入する絶好の機会であると考えています。」と話す。

Smiths Detection Press Release

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