ヒースロー空港でAmadeus社がタッチレスの手荷物預けサービスを検証

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Credit: Heathrow Airport Terminal

英国ロンドンにあるヒースロー空港で、航空業界を中心にITソリューションを提供するAmadeus社が近接センサーを使った非接触のセルフ手荷物預けサービスの試験導入を実施している。この仕組みによって旅客はキオスク端末のスクリーンに触れることなく、荷物をチェックインすることが可能となるという。

Amadeus傘下のICM Airport Technics社が提供するヒースロー空港のオート・バッグ・ドロップ(ABD)ユニット6台に、新しい非接触型サービスが導入。今回の検証では、6台の試験用ABDユニットのいずれかを利用する旅客は、迅速かつ安全にそして簡単に荷物を預けることができるとのこと。

Amadeus社の非接触型ソリューションでは、手荷物預け機のスクリーン上端に沿って赤外線近接センサーが設置されており、スクリーン表面から3cmのところで旅客の指を検出。これにより、旅客は画面に触れることなく、通常通り手荷物預け機を操作することができるという。

ヒースロー空港のプロセス改善ディレクターであるMark Burgess氏は次のように話す。「ヒースロー空港では、より多くの旅行者をお迎えするために、COVID−19後の世界においても安全で効率的な旅客体験を確保すべく新しく革新的な技術を模索しています。Amadeus社と協同で、タッチレスのセルフ手荷物預け機器を試験的に導入できることを嬉しく思います。これは、ヒースロー空港の「Fly Safe」プログラムの一環で、ターミナル全体で数多く行われている新しい対策の一つです。」

また、Amadeus傘下のICM Airport Technics社のCEOであるRichard Dinkelmann氏は「私たちは空港や航空会社、あるいは彼らのパートナーと協力して、旅客サービスを新しい環境に適応させていくソリューションを提供しています。非接触の手荷物預けや生体認証による搭乗、空港外でのチェックインなど、私たちは空港と協力して、新しい旅行者の要求に応える方法を追求しています。」と話す。

実は、ここ数ヶ月の間、ヒースロー空港とAmadeus社は手荷物預けサービスにおいて、いくつかのタッチレスサービスを試行してきたという。その中には、旅客が自身のモバイル端末でABDを操作できる「スクリーンミラーリング」という技術も含まれている。しかし、様々な観点を考慮した結果、近接センサーを使った方式が検証に採用された。検証後は数週間ですべての旅客が非接触でチェックインや手荷物預けサービスを使うことができるという。

Amadeus Press Release

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