米国税関国境警備局がサイパン国際空港に顔認証技術を使ったSimplified Arrivalを導入し到着プロセスを簡略化

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米国税関国境警備局(CBP)は連邦港湾局(CPA)と協力し、サイパン国際空港で顔認証技術を活用したSimplified Arrivalプロセスを実施すると発表。

Simplified Arrivalの導入により、これまで手動による書類チェックをしていた業務を顔認証によるチェックにすることで自動化することが可能になるという。

サンフランシスコCBPのフィールドオペレーションディレクターであるRichard F. Di Nucci氏は「高度な生体認証技術により、旅行者に対して安全でかつ効率的でタッチレスな到着プロセスを提供し旅客体験を向上させていきたい。」とのこと。

またCPA事務局長であるChristopher S. Tenorio氏は「この仕組みが、空港での空の旅をさらに安全に、そして近代化させます。旅客体験を合理化することによって、世界中からやってくる観光客や旅行者を温かく歓迎していきます。」という。

Simplified Arrivalは、顔の比較アルゴリズムとCBPの熟練技術を組み合わせて、旅行者の資格情報の正当性を判断する。ただし、サイパン国際空港に到着してすぐは、旅客は写真を撮る必要があるため一次検査ポイントで一度立ち止まる必要ある。過去にサイパン国際空港を利用したことがある乗客については、顔認証を通じて身元確認が行われるため、指紋採取の必要性がなくなる。

またSimplified Arrivalに使われている顔認証アルゴリズムは業界内でも最高ランクに位置付けられる1つとされている。

ちなみに、生体認証プロセスのオプトアウトを希望することも可能となっており、その場合は一次検査ポイントで申告すればよいとのこと。また、顔認証プロセスで使用する個人情報データは最小限に制限されており、米国市民については12時間以内に削除、米国以外の乗客については国土安全保障省の安全なシステムで保管されるという。

現在、CBPは172の空港において米国への入国時、32の空港において米国からの出国時に顔認証による処理システムを実装している。これまで7,700万人以上もの旅行者がそれを利用している。2018年9月以降、顔認証システムにより700名以上もの不法侵入者を防ぐことができているという。

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