北の大地への玄関口である新千歳空港。国内だけでなく海外ゲストも増加しており、近年急速に規模が拡大している。2019年には北海道7空港(新千歳、稚内、釧路、函館、旭川、帯広、女満別)を民間企業である北海道エアポート株式会社が管理・運営するコンセッション方式に移行。各空港との連携を活かした北海道ツーリズムが計画されている。
空港概要
新千歳空港は、3,000mの滑走路を2本有し、国内トップクラスの旅客者数を取り扱う大規模空港のひとつ。東名阪からの便を中心に、各都市とのネットワークが充実しており、国内線は28路線*2が就航中。また、北海道内の都市を繋ぐ航空ハブ拠点としても機能している。ニセコなど大自然を観光資源に多くの海外ゲストを招き入れており、国際線は現在17路線*2が運行されている。
新千歳空港のすぐそばには、航空自衛隊が管理する千歳飛行場がある。法的には別々の空港(飛行場)とされているが、航空機の行き来は可能となっており、緊急時は民間機であっても千歳飛行場の滑走路を使う場合もある。また、航空管制業務は新千歳および千歳ともに一括で航空自衛隊が実施している珍しい空港でもある。
*2 北海道7空港特定運営事業等 マスタープラン
正式名称 | 新千歳空港 |
住所 | 北海道千歳市美々 |
空港種別 | 国管理空港 |
Webサイト | https://www.new-chitose-airport.jp/ja/ |
アクセス | 札幌駅からJRで約40分 札幌都心から直行バスで約65分 札幌市街地からタクシーで約50分 |
駐車場 | 全3箇所 AおよびB駐車場は国内線・国際線ターミナルともに最寄り C駐車場はターミナルまで徒歩10分程度 ※無料送迎シャトルバスあり |
滑走路 | 2本 A滑走路:3,000m×60m(01L/19R) B滑走路:3,000m×60m(01R/19L) |
敷地面積 | 726ha |
就航路線 | 45路線(国内線28路線,国際線17路線) ※2022年6月5日時点 |
利用エアライン | 35社 ※2022年6月5日時点 |
3レターコード | CTS |
輸送実績(2021年)
総発着回数 | 87,628回 |
総旅客数 | 8,233,438人(国内線:8,233,413人,国際線:25人) |
貨物量 | 120,697トン |
参照元:国土交通省 空港管理状況調書
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 2 |
運営会社 | 北海道エアポート株式会社 |
面積規模 | 349,985㎡(国内線ターミナルビル:182,517㎡,国際線ターミナルビル:146,340㎡,連絡施設:21,128㎡) |
運用時間 | 18時間(5:00〜23:00) |
ターミナル間移動 | 徒歩(3〜5分) |
沿革
1939年 | 長さ1,200mの滑走路2本を有する千歳第1航空基地が建設 |
1945年 | 千歳第2、第3航空基地が建設され、滑走路の長さは2,500mに延長 |
1953年 | 長さ2,700mの滑走路(コンクリート)が完成 |
1959年 | 米軍からの返還に伴い、航空自衛隊が管理する千歳飛行場が供用開始 |
1963年 | ターミナルビルが設置された民航専用地区がオープン |
1972年 | 札幌冬季オリンピックで滑走路は3,000m×60mに拡張 |
1973年 | 2本の平行滑走路をもつ新千歳空港の建設事業が開始 |
1988年 | 長さ3,000mのA滑走路の供用開始 |
1992年 | 延床面積15万㎡の新ターミナルビルがオープン |
1996年 | 長さ3,000mのB滑走路が供用開始 |
参考文献/URL
航空:空港管理状況 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
新千歳空港ターミナルビル
新千歳空港ターミナルビルの公式サイトです。フライト情報、交通アクセス案内、レストランやイベント情報などをご案内しています。
北海道エアポート株式会社
北海道エアポート株式会社は、道内7空港の運営等を行う会社です。世界の観光客を魅了し北海道全域へ送客する「マルチ・ツーリズムゲートウェイ」を実現することで、さまざまな可能性をつなげていきます。
世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)
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