宮崎県宮崎市の南東部にある宮崎空港。中心市街地であるJR宮崎駅からは約7kmで、乗り入れている宮崎空港駅までは約10分の距離に位置しておりアクセス性は抜群。2019年には総旅客者数340万人と過去最高を記録するも、パンデミックの影響で91万人まで減少。
空港概要
宮崎空港は宮崎県の県庁所在地である宮崎市にある。市内中心部から南東に約7kmの平野部に位置し、太平洋の日向灘に面している。東西方向に伸びる長さ2,500mの滑走路を1本有している。空港ターミナルには宮崎空港駅が設置されており、JR宮崎駅からは約10分とアクセス性が高い空港である。
愛称の「宮崎ブーゲンビリア空港」は宮崎空港開港60周年を記念して、全国から愛称を募集。3,048件もの中から選ばれたという。ブーゲンビリアは、宮崎県の観光の父と称された岩切章太郎が普及に注力した花であり、また南国らしい雰囲気が宮崎県の温暖な気候や人々の温かさを表すという理由から選定された。
就航路線は主に東京(羽田・成田)、大阪(伊丹)、福岡、那覇が多く、中部と関西が1日数便ある程度となっている。国際線はソウル(仁川)と台北の便が就航しているが、現在は休止中。※1 2019年には年間層旅客者数が340万人と開港以来、過去最高を記録。国際線も9万7,000人と右肩上がりの状態が続いていたが、世界的なパンデミックの影響により翌年以降は大幅に減少した。※2
1954年に民間利用が開始され、当時の運輸省(現・国土交通省)が管轄する航空大学校の訓練飛行場としてスタートしたのが宮崎空港の始まりとされている。現在も、航空大学校の本校が宮崎空港に隣接されており、未来のパイロットが養成されている。また、地方空港としては初めてジェット機(B727)が就航した空港としても知られている。
※1 2022年9月1日時点
※2 国土交通省 空港管理状況調書 令和元年(平成31年)分
正式名称 | 宮崎空港 |
住所 | 宮崎県宮崎市赤江 |
空港種別 | 国管理空港 |
Webサイト | https://www.miyazaki-airport.co.jp/ |
アクセス | JR宮崎駅から ・電車で約10分 ・車で約20分(有料道路経由) ・バスで約30分 |
駐車場 | 1,075台(30分まで無料) 24時間 ※23:00〜5:00までは入場不可 |
滑走路 | 1本 2,500m×45m(09/27) |
敷地面積 | 177ha |
就航路線 | 9路線(国内線:7 国際線:2) ※2022年9月1日時点 |
利用エアライン | 9社 ※2022年9月1日時点 |
3レターコード | KMI |
輸送実績(2021年)
総発着回数 | 29,252回 |
総旅客数 | 1,234,579(国内線:1,234,579,国際線:0) |
貨物量 | 4,265トン |
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 1 |
運営会社 | 宮崎空港ビル株式会社 |
面積規模 | 29,265㎡ |
運用時間 | 14時間(7:30〜21:30) |
沿革
1943年 | 旧海軍航空隊の飛行場として建設 |
1954年 | 運輸省航空大学校の訓練飛行場として再開 極東航空(現・ANA)が宮崎〜福岡便を開設 |
1956年 | 公用飛行場として告示 |
1962年 | 岩切章太郎初代社長が宮崎空港ビル(株)を設立 |
1966年 | 滑走路が1,800mに延長され、地方空港初のジェット機(B727-100)が東京便を就航 |
1990年 | 滑走路を2,000mに延長し、大型機の就航に対応 |
1996年 | 地方空港では全国初となる空港連絡鉄道「宮崎空港線」が開通 |
1999年 | CIQ施設を有する国際線旅客ターミナルビルが増築 |
2001年 | 国際定期便(ソウル線)が就航開始 |
2014年 | 愛称に「宮崎ブーゲンビリア空港」が選定 |
参考文献/URL
世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)