ニュージーランド・オークランド国際空港 – Auckland International Airport –

オークランド国際空港は、ニュージーランド最大の都市オークランドに位置し、国内外からの旅行者にとって主要な玄関口である。年間約1,850万人^※1の旅客を受け入れ、ニュージーランド航空のハブ空港として、国内線および国際線の重要な接続点となっている。

空港概要
輸送実績（2024年）
ターミナルビル概要
沿革
参考文献/URL
1. 関連

空港概要

オークランド国際空港は、ニュージーランド最大の都市オークランドに位置する、同国の主要な国際ゲートウェイである。オークランドはニュージーランド経済・文化の中心地であり、温暖な気候と美しい自然に囲まれ、「帆の街（City of Sails）」としても知られている。人口は約170万人^※2と国内最多で、アジア・太平洋地域との結びつきが強い国際都市でもある。

空港は、オークランド中心部から南へ約21kmのマングレー地区に位置し、1966年に開港した。それ以前はウィリスデール空港が主要空港として利用されていたが、航空需要の増加に対応するため、新たに整備されたのがオークランド国際空港である。現在では年間約1,850万人^※1が利用し、ニュージーランド航空の拠点空港として重要な役割を果たしている。

旅客ターミナルは「国際線ターミナル」と「国内線ターミナル」の2つに分かれており、徒歩または無料シャトルバスで相互に行き来できる。館内には免税店、飲食店、ラウンジ、無料Wi-Fi、シャワー施設などが整備されており、長時間のトランジットも快適に過ごせる。

空港は、ニュージーランド株式市場に上場している民間企業「Auckland International Airport Limited（AIAL）」によって運営されている。設計面では、実用性と将来の拡張性を見据えた設計が施され、近年では持続可能性や環境負荷軽減にも配慮している。

就航路線はオセアニア、アジア、北米を中心に拡大しており、特にオーストラリア、シンガポール、日本、アメリカ西海岸との接続が充実している。国内各都市へのフライトも頻繁に運航され、ニュージーランド全土への移動の起点ともなっている。

市街地へのアクセスは、SkyDriveやAirportLinkなどのバス路線に加え、タクシー、ライドシェア、シャトルバス、レンタカーも利用可能。所要時間は交通状況にもよるが、おおよそ30〜45分ほどである。

国際線ターミナル内には、ニュージーランドの著名な女性飛行家ジーン・バッテン氏の功績を讃え、飛行機の実機が展示され、彼女の偉業が紹介されている。また、ターミナル内には先住民族マオリの文化を反映したアートやデザインが多く見られ、訪れる人々にこの国の多様な文化を伝えている。

現在、国際線・国内線ターミナルの統合を含む大規模再開発を進行中で、2030年を目標に新ターミナルの完成を目指している。あわせて滑走路の再整備や代替滑走路の建設も進められており、さらなる利便性と旅客処理能力の向上が期待されている。

^※1 Auckland International Airport Limited Results and reports 2024

^※2 Stats NZ（Tatauranga Aotearoa）Auckland Region

正式名称	オークランド国際空港
住所	Ray Emery Drive, Māngere, Auckland 2022 NZ
運営組織	Auckland International Airport Limited
Webサイト	https://www.aucklandairport.co.nz/
アクセス	空港から市街地まで・空港シャトルバスで約40分・自家用車やタクシーで約30分・路線バスで約80分
駐車場	約8,000台・スタンダード6つ・プレミアム2つ・ショートステイ2つ・バレットパーキング1つ・パーク&ライド1つ
滑走路	1本 3,635m×m（05R/23L）
敷地面積	1,500 ha
就航路線	42路線　※2024年6月30日時点
利用エアライン	27社　※2024年6月30日時点
3レターコード	AKL

輸送実績（2024年）

総発着回数	158,000回
総旅客数	18,500,000
貨物量	158,359トン

参照元：https://corporate.aucklandairport.co.nz/investors/results-and-reports

ターミナルビル概要

ターミナル数	2
運営会社	Auckland International Airport Limited
面積規模	170,000 ㎡
運用時間	24時間

沿革

1928年	オークランド航空クラブの飛行場として利用開始
1958年	オークランド国際空港の建設地としてマングレー地区を選定
1966年	オークランド国際空港が開港
1977年	新国際線ターミナル（ジーン・バッテン）を建設
2005年	国際線ターミナルの出発・到着の動線分離