オークランド国際空港のゲートにIDEMIA社の生体認証技術が導入

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Credit: Oakland Airport

米国・カリフォルニア州にあるオークランド国際空港(OAK)は、TSA PreCheck®をはじめとする生体認証およびID認証ソリューションの世界プロバイダーであるIDEMIA社と提携し、ターミナル1から出国する国際線旅客のID認証を行うという。

MFACEと呼ばれる、米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した最新の顔認証ベンダーテスト(FRVT)で最高ランクの精度を達成したIDEMIA社の顔認証技術を用いて、該当エリアを歩く人々の流れをリアルタイムで識別。同じくIDEMIA社の3Dビデオトラッキングと組み合わせ、米国を出国する旅行者の認証に使用される予定とのこと。スタンドアロン型、デスクトップ型、またはすぐに統合できるOEMキットとしても展開できるという。

なお、IDEMIA社のソリューションは旅客の個人情報を保存せず、米国税関・国境警備局(CBP)が生体情報の照合をクラウド上で行う。米国市民であれば、顔写真の撮影を拒否して、パスポートと搭乗券を持って航空会社の係員による手続きを受けることも可能とのこと。

IDEMIA北米でトラベル&トランスポート部門のバイスプレジデントであるLisa Sullivan氏は「オークランド国際空港にMFACE技術を提供することで、スムーズな顔認証を提供し、旅行者の体験を合理化するとともに、既存の税関・国境警備局の要件を満たすようサポートできることを嬉しく思います。私たちの技術は、セキュリティを一切犠牲にすることなく、旅客の顔を数秒以内に認識することができるため、旅客のID審査を大幅にスピードアップすることができます。さらには、システムに触れることなく、限られた範囲内でのやりとりしか必要としないため、搭乗手続きが可能な限り合理化され、旅客のストレスを軽減することができるのです。」と話す。

また、オークランド港の航空部長であるBryant L. Francis氏は「オークランド国際空港は、モビリティとその洗練されたハードウェアのデザインを見て、IDEMIA社をテクノロジープロバイダーとして選定しました。デザインに柔軟性があるため、ゲートからゲートへの移行が容易で、より多くの旅行者に迅速にサービスを提供し、待ち時間を短縮するのに役立っています。IDEMIA社のソリューションを空港での日常業務に導入することで、旅行者によりシームレスでより安全な搭乗体験をしていただくための大きな前進となっています。」と述べている。

2021年8月にはニューアーク・リバティー国際空港がニューヨーク・ニュージャージー港湾局と共同で、生体認証によるセルフボーディングe-ゲートのパイロットプログラムを発表。また、ロサンゼルス国際空港はCBPが航空旅客のセキュリティと国境管理を強化するために、IDEMIAが顔認証システムの導入を推進しているという。この技術は、パートナーであるEASIER社とともに、ロサンゼルス国際空港のトム・ブラッドリー国際ターミナルの新しい西ゲートに導入されており、旅客、航空会社、空港のいずれにとってもワンストップの安全なソリューションとなっているとのこと。

IDEMIA Press Release

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