TSAが空港における危機検知を向上させるべくPangiam社のAI駆動型ソリューションを検証

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米国運輸保安庁(TSA)は世界中の航空保安を変革する可能性を秘めた人工知能(AI)駆動型のスクリーニングソリューションの実証実験に、輸送保安技術を専門とするPangiam社を選定したという。

AIとパターン解析技術を用いて、持ち込み禁止荷物を判別

DARTMOUTHと呼ばれるこのプロジェクトは、Pangiam社とGoogle Cloudが手を組み、AIとパターン解析技術を活用し、膨大なデータをリアルタイムで処理・分析し、機内持ち込み禁止を特定する内容とのこと。

TSAや他のセキュリティ機関が3Dによるコンピュータ断層撮影(CT)の採用を進める中で、今回のAI活用は、航空保安における革新的な飛躍の可能性を示し、空の旅をより安全かつ安定したものにするだけでなく、TSAの職員が最大の危機リスクをもたらす手荷物に集中できるようにするものでもあるという。

ハードウェアはオープン規格が採用され、迅速な導入が可能

Pangiam社のプロダクト責任者であるAlexis Long氏は「私たちの目的は、AIとコンピュータビジョンの技術を活用し、TSAと保安検査担当スタッフに強力なツールを提供し、航空保安に脅威を与える可能性のある禁止物を検出し、セキュリティを強化することにあります。」と話す。

ちなみに、Pangiam社のAIを活用したソリューションは、Open Architecture規格で構築されているため、ハードウェアや機器と「プラグアンドプレイ」で相互運用することができ、ソフトウェアを変更することでセキュリティ運用をすばやく変革することができるとのこと。

北米ではDARTMOUTHプロジェクトが初の取り組みとなったが、Pangiam社はAGS Airports Group社と共同で、英国のアバディーン、グラスゴー、サウサンプトンの3空港でも試験運用を実施しているという。

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