ブラジルの航空機メーカー・エンブラエル社の傘下にあるEve UAM, LLC(以下、Eve社)と商業用航空機リース事業の最大手であるFalko Regional Aircraft Limited(以下、Falko社)は、Eve社の電動垂直離着陸機(eVTOL)を200機受注することに加え、アーバンエアモビリティの実現をサポートするeVTOLオペレーターのグローバルネットワーク構築に向けたパートナーシップを締結したという。
2社でワーキンググループを設置し、安全で拡張性のあるネットワークを構築
この2社のパートナーシップでは、まずワーキンググループが設立され、Falko社の既存オペレーターと協力してEve社の航空機を早期に展開できる初期路線網を開発していくとのこと。さらに、Eve社が持つ次世代航空交通管理ソフトウェアやサービス機能、フリートオペレーションサービスといった製品ポートフォリオも導入し、安全で拡張性のあるネットワークを構築していくという。
エンブラエル社の経験と技術をフル活用
Falko社は2014年からエンブラエル社と密に連携しており、エンブラエル社が長年に渡り信頼できる航空機を製造してきたことを背景に、Eve社をアーバンエアモビリティのパートナーとして選んだという。Falko社のCEOであるJeremy Barnes氏は「エンブラエル社との長年の友好な関係において、このような大きな進展があったことを嬉しく思います。Eve社との戦略的パートナーシップは、航空業界におけるグリーン化の先頭に立つという我々の意志を形成するものであり喜ばしいです。私たちはeVTOL市場の将来性を確信しており、Eve社は航空機の製造、認証、サポートにおいてエンブラエル社の経験を生かし、市場を引っ張ってくれるでしょう」と話している。
業界最大手のFalko社の事業基盤をベースにイノベーションに繋げる
Eve社の共同CEOであるAndre Stein氏はこう述べる。「航空機リース業界の最大手として信頼されているFalko社とのパートナーシップは、世界のアーバンエアモビリティ市場において当社の地位を確固たるものにし、Falko社の世界中の顧客を通じて当社の潜在的な事業者基盤を広げるだけでなく、パートナーシップを通じてソリューションを提供する当社の能力も向上してくれます。Eve社の戦略的パートナーとしてFalko社を迎え、協力して航空業界における持続可能な新しいイノベーションをリードしていけることを誇りに思います。」
Eve UAM, LLC News
Falko Regional Aircraft Limited Press Release