ACIが第2回テクノロジーインベーションアワードの受賞者を発表

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185の国や地域にある1,950の空港を管理する団体が加盟する国際空港評議会(ACI)は、航空業界を中心に様々なサービスを展開するAmadeus社と共に開催するテクノロジーイノベーションアワードの受賞者を発表。

空港関係者にとって今後さらに重要になるテクノロジーを使った取り組みに対して、イノベーションとなった事例を表彰するイベントとして昨年より実施されている。

空港旅客関連プロセスのイノベーション

3つのカテゴリーが用意されており「空港旅客関連プロセスの最優秀イノベーション」はAENA社がバルセロナ空港で行った「自宅から航空機まで生体認証の旅」が獲得。乗客は自宅またはチェックインキオスクでAENAアプリを介して生体認証プログラムに登録すると、その後の本人確認はすべて生体認証で行われるというもの。データ保護法にも準拠しているほか、シームレスな旅客体験を完成度高く実現できていることが評価されている。

空港運営および設置管理におけるイノベーション

また、「空港運営および設置管理における最優秀イノベーション」は仁川空港の「データサンドボックス」が受賞している。仁川空港はビッグデータプラットフォームを開発し、データ収集を促進し、ユーザーフレンドリーなシステムを使って、空港関係者にデータ分析サービスを提供。データ項目にはリアルタイムの乗客の流れ、ターミナルの混雑、悪天候時の遅延予測、交通予測、輸送予測、自宅から空港までのサービスなどがあるという。人員リソースの割り当てやスタッフの管理、顧客の空港での移動のカスタマイズ、コストの削減、運用効率の向上を支援できる本サービスは、空港コミュニティ全体のインタラクティブなコラボレーションを大きく前進させたとして評価されている。

空港イノベーションリーダー

最後に「最優秀空港イノベーションリーダー」にはハマド国際空港のテクノロジー・イノベーション部門でシニアバイスプレジデントを務めるSuhail Kamil Kadri氏が受賞。ハマド国際空港内での取り組みとして、1回の生体認証による旅客の旅に成功した初の空港となったことや空港でのプロセスをシームレスかつ非接触、デジタルで移動できるようにしたことなどが評価されている。また、ACI World IT Standing Committee の議長として空港 IT システムの標準化や相互運用性およびコスト削減を推進してきたことも讃えられている。

ACI Airport IT Technology Innovation Awards

ACI Press Release

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