中国・青島市にある青島膠東国際空港(TAO)がグランドオープンし、手荷物処理システム(BHS)にはVanderlande社のものが採用された。上海に拠点を置くVanderlande Chinaが中心となって複数の国際チームとともにプロジェクトが遂行されたという。
新しいターミナル施設は広さ50万平方メートルで、年間3,500万人もの旅客を見込み、北東アジアの主要な航空ハブとして期待されている。
BHSは非常に巨大で、地下12mからチェックインエリアの地上12.8mまで、16km以上のコンベアで結ばれている。BHSはいくつかのチェックイン島で構成されており、そこで手荷物が選別され、3台のHELIXORTERチルトトレイ式ソーターに移され、19台のメイクアップカルーセルに移されるという。また、Vanderlande社の柔軟で人間工学に基づいた積み込み補助装置「STACK@EASE」が2台追加されたことで、手作業による手荷物の積み込み作業が軽減するとのこと。
さらには、1,500個の手荷物を保管できるレーン型の「BAGSTORE」や、18本の到着ラインと14台のリクレームカルーセルを備えたインバウンドシステムも設置。旧青島流亭空港(現在は閉鎖)のターミナルの約3倍に相当する1時間あたり15,000個の手荷物を取り扱うことができるという。
新空港への移行は一晩で実施され、新システムは無事に稼動したとのこと。スムーズな移行に際し、Vanderlande社はオペレーションチームに対して、広範なオペレーションおよびメンテナンスのトレーニングプログラムを提供したという。さらに、過去2年間に渡って、多数のテストとシミュレーション訓練もサポートしたとのこと。
Vanderlande China社のエグゼクティブマネージングディレクターであるDoney Xu氏は「TAOのプロジェクトは、我々がお客様に提供する一貫した高品質のサービスを反映したものであり、私たちは空港の運営と将来の拡張計画をサポートする立場にあります。空港の将来の成功に貢献できることを楽しみにしています。」と話す。
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