関西国際空港(KIX)が、米国で通信事業を行うMotorola Solutions社が提供するTETRA規格に基づく基幹通信を導入し、国内では主要空港で5番目の配備になったという。
国内の主要空港では5番目の配備
KIXへの導入は、Motorola Solutions社と日本のパートナーである日本空港無線サービス株式会社と共同で行われたとのこと。2016年から2019年の間に、成田国際空港、那覇空港、羽田空港、中部国際空港の統合に成功し、このほどKIXに基幹通信システムが配備されたという。
航空管制のほか地上業務ので通信環境をサポート
今回の配備は、日本の観光業界および航空業界がCOVID-19からの回復しつつある大事な局面にあり、2022年6月から海外からのツアー客に国境を開放することを受けての対応だという。パンデミック以前は、5つの空港を合わせると旅客数・貨物数は世界でも最大規模となる。今回導入した単一通信システムは拡張性が高く、セキュリティ、オペレーション、手荷物取り扱いなど、5つの空港の重要な機能をつないでいるとのこと。
また、5つの空港では、Motorola Solutions社のST7000、MTP6550、MTM5200の双方向無線機を9,000台以上導入し、航空局の航空管制、滑走路の管理、空港警備、グランドスタッフ、バス輸送サービス、民間エアラインの通信をサポートしているという。
安定的で堅牢な通信規格を採用
日本空港無線サービス株式会社の代表取締役社長である高橋禎一氏は、TETRA通信網と双方向無線機の性能は、期待をはるかに上回るものであったと述べている。「空港運用の裏側では、旅客の流れを管理し、定時運航をサポートし、セキュリティ、安全性、顧客満足度を維持するための一連の活動が慎重に調整されています。Motorola Solutions社の高度なTETRA技術は、空港の複雑な業務の調整に役立つだけでなく、台風や暴風雪などの災害にも強いことを何度も証明してくれました。」と話している。
Motorola Solutions社のアジア・太平洋地区の副社長であるSteve Crutchfield氏は、この基幹通信システムは、日本の空港の現在および将来の運用ニーズに適したものであると述べています。「TETRA規格に基づく安定的で堅牢な通信により、組織は最高レベルの安全性、セキュリティ、生産性を維持しながら、需要の増加に対応したサービスを提供し、拡張することができるでしょう。」と話す。
Motorola Solutions Press Release
日本空港無線サービス株式会社 報道発表資料