仁川国際空港(ICN)を運営する仁川国際空港株式会社(IIAC)は、第4期ターミナル拡張プロジェクトの一環として第2ターミナルの手荷物検査において、セキュリティスクリーニング技術で世界をリードするSmiths Detection社の高速爆発物検知システム(EDS)HI-SCAN 10080 XCTを採用。
第4期のターミナル拡張によってICNの収容能力は2,900万人増加、6万人の新規雇用が生まれると予測されているという。これにより仁川国際空港は世界で3番目に大きな空港となるとのこと。
IIAC社のBHSエンジニアリング&コンストラクションチームのディレクターであるH.S.Kim氏は「今回の拡張により、ICNは世界的な航空ハブとしての競争力を維持すると同時に、主要産業が集結する空港中心の経済圏を確立し、空港産業を後押ししていきます。そのために、安全でセキュアな空港環境が不可欠です。IIAC社は、独自のニーズを満たし、ICNのセキュリティ能力と回復力を将来に渡って維持するべく、Smiths Detection社の信頼できる専門的な知識とサポートを得られたことを嬉しく思います。」と話す。
また、今回採用した手荷物検査システム「HI-SCAN 10080 XCT」は、デュアルビュー・デュアルエナジーX線ラインスキャナーを搭載。フル3D volumetric computed tomography (CT) イメージングの技術も活用し、より正確な分析を行い、低い誤報率を実現しているという。1時間あたり最大1,800個の手荷物を処理することができ、より迅速で効率的なスクリーニングプロセスが可能となる。HI-SCAN 10080 XCTは、イギリスのヒースロー空港やドイツのフランクフルト空港など主要な空港に導入されており、ECAC EDS Standard 3および3.1の承認と、米国運輸保安局(TSA)の認証を取得しているとのこと。
Smiths Detection社の北アジア担当マネージング・ディレクターであるAurelien Guilbert氏は「仁川国際空港の拡張は地域にとって良い兆しであり、我が社から最高水準のセキュリティを提供することで、この地域の復興の旅をサポートできることを誇りに思います。」と述べている。
設置は2024年10月までに完了する予定。IIAC社は、人工知能アルゴリズムと高度な物質識別機能を用いて、増え続ける危険物やリチウム電池を自動的に検知し、最大限の検知性能を発揮するSmiths Detection社のiCMORE機能の採用も検討しているとのこと。
Smiths Detection Press Release