英国のロンドン・ルートン空港(LLA)は、スイスに拠点を置く航空専門のテクノロジー企業SITA社のAirport Managementサービスを導入してから数週間で、空港オペレーションを合理化し、効果が得られたという。
業務の自動化により作業時間を80%削減
SITA社のテクノロジーによって、LLAは航空機のバススケジュールや週次の航空機スタンド計画などの日常業務の管理・計画に必要としていた時間とコストを削減することができたとのこと。
例えば、1週間の航空機スタンドの容量計画を自動化したことによって、この作業に要していた時間の80%を削減することができたという。航空機の発着時刻、使用可能なゲート、航空機の種類など様々なデータ変数を取り込み、計画プロセスを自動化することで実現しているとのこと。
そのほかにも、バスの運転手が無線通信やスプレッドシートを使わず、iPadを使って空港管理システムに時刻を直接入力できるようにしたことで、バスの移動記録に費やしていた時間が90%削減されたという。
空港内の主なプロセスをデジタル化し、スムーズな旅客体験を提供
LLAのIT部門責任者であるKamal Patel氏は「これらは小さな取り組み、しかし大きな改善は、私たちの計画がより効率的かつ積極的になり、人材を適材適所に配置でき、オペレーション全体のコストを削減できることを示しています。これによって、よりスムーズな旅客体験を通じて、旅客にプラスの影響を与えることになるでしょう。」と話す。
また、SITA社のヨーロッパ担当責任者であるSergio Colella氏は次のように述べている。「過去2年間、空港やエアラインが業務のデジタル化にさらに注力するようになり、その結果、仕事の機会を得られるようになりました。LLAで実現したように、空港全体の主要プロセスをデジタル化することで、エアライン、地上係員、政府機関などすべての関係者において、重要な業務の簡素化やより良いリソース配分、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になるのです。」
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