ロンドン・ガトウィック空港はVeovo社が提供する旅客予測のソリューションを採用

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Credit: Gatwick Airport

英国・ロンドンにあるガトウィック空港(LGW)は、旅客を中心とした旅行の未来というビジョンを加速するために、同じくロンドンに拠点を置くテクノロジー企業Veovo社が提供するセキュリティオペレーション最適化と旅客処理の改善に特化した旅客予測ソリューションを採用。これにより、LGWは増加する旅客を効率的に処理し、より持続可能で旅客を中心とした旅行体験のためにより良いバックアップを構築するという。

Veovo社の持つAI技術により、LGWは南北ターミナルの保安検査場における旅客の動きや体験をリアルタイムに把握することができるという。このデータを基に空港はレイアウトや検査レーンの開設を計画できるほかボトルネックを予測できたりと情報に基づいた判断を即座に行うことができるとのこと。

また、この基盤は独自仕様のセンサー技術による制約を受けないため、様々なソースから人の行動データを集約して分析することが可能。この柔軟性により、空港側は既存カメラへの投資を無駄にすることなく、新しいIoTセンサーやデータソースと統合・管理することができ、空港全体の顧客行動に対する理解を深めることができるという。

Veovo社のプラットフォームは分析機能と豊富なビジュアライズ機能に加え、フライトごとの旅客の密度や動きの履歴やリアルタイム情報および予測を提供するとのこと。これにより実際の待ち時間や予想される待ち時間、稼働率、旅客のスループットなどの貴重な評価指標が提供される。空港やその他のパートナーは混雑を防ぎ、待ち時間を最小限に抑え、定められたサービスレベル遵守することができるようになるとのこと。

LGWの開発ディレクターであるBronwen Jones氏は「Veovo社のソリューションは、旅客の動きを正確に測定して、どのような変化にも迅速かつ効率的に対応できるようにすることで、私たちの事業のレジリエンスを高めるのに役立ちます。この新しい技術が自動化を促進し、旅客処理プロセスを最適化することで、お客様によりスムーズな旅を提供することにつながるだけでなく、将来性と拡張性やエネルギーフットプリントの削減にも繋がり当社の持続可能性への取り組みをサポートしてくれます。」と述べている。

Veovo社のCEOであるJames Williamson氏はこう話す。「旅客体験はガトウィック空港の戦略の中核をなしており、保安検査場での体験をできるだけ効率的かつスムーズにするべく我々の技術を採用してくれたことを嬉しく思います。利用できるあらゆるデータと行動科学組み合わせることで、過去から学び、未来を予測し、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができます。空港にとってはプロセスを最適化し、人の流れを改善するための絶好の機会になると確信しています。」

なお、Veovo社の旅客予測ソリューションを採用しているのはLGWの他に、マンチェスター空港やニューアーク空港、アムステルダムのスキポール空港などの主要空港でも導入実績があるとのこと。

Veovo News

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