ロサンゼルス国際空港がイノベーションファンド協力のもと、地震早期警戒システムを試験的に導入

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Credit: Los Angeles World Airports

米国にあるロサンゼルス国際空港(LAX)は、国家災害準備月間の一環として、新しい地震早期警報システムを試験的に導入すると発表。このシステムによって、地震発生前に空港スタッフや旅客にアラートを行い、安全対策を実施しやすくする。

この地震早期警報システムは、ロサンゼルス市のイノベーション&パフォーマンス委員会から15万ドルが捻出され、LAXのターミナルの一つで試験的にテストされる。緊急地震速報は、空港の緊急用可視化システムを含む様々なチャンネルやディスプレイを通じて、空港スタッフや旅客に緊急メッセージを迅速に伝えることができるという。

ロサンゼルス世界空港(LAWA)のCEOであるJustin Erbacci氏は「次に地震がいつ起きるかは問題ではありません。数秒でも貴重なアラートを提供できるかどうかで、人命や財産を守ることができるかどうか変わってくると考えています。また、市議会とガルセッティ市長には、新技術の試験導入に協力いただき、LAXを世界で最も準備の整った災害に強い空港にするため、新たな一歩を踏み出すことができたことに感謝しています。」と述べている。

このシステムは2022年に稼働する予定で、地震センサーと連動した米国地質調査所の「シェイクアラート」によって地震活動を監視し、コンピュータのアルゴリズムによって地震の規模に応じて自動で警告を発するとのこと。また、今回のプロジェクトでは、地震発生時にジェット燃料の流出を防ぐために、空港内の燃料ハイドラントシステムを自動的に停止させる可能性についても調査するという。

Los Angeles World Airports News Release

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