イタリア・ミラノにあるミラノ・リナーテ空港(LIN)とミラノ・マルペンサ空港(MXP)を運営するSEAグループは、フランスの大手電機企業であるタレス社が提供する空港運営向けデジタルプラットフォームを導入するという。
空港運営に必要な情報を一元管理するデジタルプラットフォーム
旅客者数およそ3,500万人(コロナ禍以前)、世界173都市に就航する空港を管理するSEAグループは、空港運営を一元管理することで効率化を図ることが狙いだという。複雑化する国際空港において、厳重なセキュリティと最高品質のパフォーマンスを提供し、どのような状況下においても運営を継続するべく、SEAグループは常に改善を行なっているとのこと。
リアルタイムデータを活用し、業務遂行をデジタルに評価
タレス社は、SEAをサポートするために効率的な空港運営に必要な情報を統合し、一元管理できるようにすることで、関係者の協力を円滑にするだけでなく、旅客に世界レベルのサービスを提供できるようになるという。この課題に取り組むSEAを支援するためにタレス社は、空港マネジメントに影響を与える主なプロセス(エプロン、ターミナル、そして空港へのアクセス)のSEAシステムとデータを統合するソリューションを開発予定だそう。このソリューションは「AiRISE ShareView」と呼ばれ、空港運営の複雑さを解消するために開発された完全で拡張性のある革新的なデジタルプラットフォームだという。
このデジタルプラットフォームの主な機能は3つ
- 空港で起きていることをリアルタイムでかつ旅客にわかりやすく伝えることで、個々のサービスに対する判断を容易に行うことができる
- 特定業務の達成度を評価できるカスタマイズ可能なダッシュボードを使って、目標および最終的な成果をモニタリングできる
- 測定されたKPIに関連するプロセスの一般的な作業手順を自動化するワークフローマネージャーが搭載されている
タレス・イタリアのセキュア通信・情報システムの責任者であるMarco Scarpa氏は「SEAグループの重要なプロジェクトの技術パートナーに選ばれたことを非常に嬉しく思います。ニューヨークJFK空港をはじめ、オマーン、バーレーン、リヨン、ジュネーブといった世界各国の空港へソリューションを展開してきた専門知識だけでなく、私たちの空港ソリューションのポートフォリオを活用して、SEAグループのニーズに合わせた最高品質の空港運営ソリューションを提供することで、SEAが運営する空港の運用改善に貢献したいと思っています。」と話している。
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