ミネタ・サンノゼ国際空港が自律型電動車椅子のトライアルを開始

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Credit: Mineta San José International Airport

米国カリフォルニア州にあるノーマン・Y・ミネタ・サンノゼ国際空港(SJC)は、同空港を利用する旅客向けに、2022年3月11日〜14日までの期間において無料で自律型電動車椅子サービスの導入を試験的に実施するという。導入する車椅子は米国に本社を構え、東京を拠点に事業を展開するWHILL社のものを採用したとのこと。

利用後に返却する必要なし(自動帰還機能が搭載

自律走行型の電動車椅子は、無料で簡単に使用でき、利用者は画面に表示された目的地まで単独で移動することができるという。その後、自動運転で保安検査場近くの待機場所に戻っていくとのこと。安全性確保のため、自動衝突防止装置も搭載されているとのこと。

電動車椅子は既存サービスを補完する役割として活用

SJCはこのコンセプトに対する旅客の反応を4日間の試験期間で見極めようとしているが、エアラインが既に提供するスタッフ付きの車椅子サービスに置き換わるものではないとしている。WHILLはあくまで既存の車椅子サービスを補完するサービスだと考えているという。それは、車椅子を予約していないが、保安検査場からゲートまでの距離があり、そのゲートまでのお手伝いが必要なお客様を対象としているとのこと。

米国西海岸にある空港では初の導入検証

SJCの責任者であるJohn Aitken氏は「私たちにとってお客様を中心に考えることが重要であると理解しています。シリコンバレーにある空港として、私たちはイノベーションを常に起こしていきます。このような実証実験を通じて、私たちはお客様のニーズを先取りする努力を続けています。」と話す。

また、WHILL社の北米ビジネス開発責任者であるShannon Fain氏は「当社のデバイスは、旅行を楽しむお客様のモビリティ性を高めるだけではありません。お客様が自律的に行動できることで全体の体験が良くなると同時に空港運営や利便性を改善することが可能になるのです。」と述べている。

WHILLは東京・羽田空港にて導入検証が行われ、米国内ではダラス・フォートワースやヒューストン、アトランタ、ニューヨークJFK、ジェラルド・R・フォード空港において検証されたという。米国西海岸の空港ではSJCが初めての検証空港となったとのこと。

Mineta San José International Airport Press Release

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