バルセロナ・エル・プラット空港で生体認証技術を用いた旅客体験のトライアルを開始

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スペイン・バルセロナにあるエル・プラット空港を運営するAena社は、2021年12月15日からブエリング航空のバルセロナ−マラガ便でIDEMIA社が持つ生体認証技術の導入トライアルをすることを発表。空港に生体認証技術が搭載された設備が設置され、事前に生体情報を登録した旅客は、書類を提示することなく、顔認証のみで搭乗することができるという。

顔認証判定に独自のアルゴリズムを適用

顔認証による生体認証システムは、搭乗や保安検査場の通過などを迅速かつ容易にするほか、衛生的でかつ安全な方法だという。IDEMIA社が提供するサービスは、チェックインから搭乗ゲートに至るまで高解像度の顔画像キャプチャを用いて、旅客の生体認証を正確に実施するという。旅客のよりスムーズな旅客体験のため、独自のアルゴリズムが活用されているとのこと。

IDEMIA社のヨーロッパ・セキュリティ担当責任者であるPascal Fallet氏は「私たちのアルゴリズムは高精度であり、それによって関係者全員に最高のセキュリティを提供し、迅速で容易な旅客の旅を実現します。ブエリング社とAena社へIDEMIAが提供する最高クラスの生体認証エンジンを使用した正確な旅客識別の恩恵を提供します。」と話している。

利用には事前登録が必須

旅客は事前に専用モバイルアプリケーションを使ってオンラインチェックインを行うか、空港の生体認証登録キオスクでチェックインの際に自身の顔を登録し、生体情報と予約情報をAena社へ共有することに同意することで利用できるという。搭乗当日は、顔認証を行うだけで生体認証専用レーンがある保安検査場と搭乗ゲートを通過することができるとのこと。なお、旅客のプライバシーを最優先とするため、登録された生体情報は離陸後すぐに削除されるという。

IDEMIA社の生体認証システムは、これまでにシンガポール・チャンギ空港のターミナル4やフランス・リヨンのサン=テグジュペリ空港、パリのオルリー空港などでも導入されているという。

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