スペインにある3つの空港(レウス、ジローナ・コスタブラバ、テネリフェ・スール)は、国境管理における旅客体験のプロセス改善およびスピード向上をすべく、フランスの大手電機企業であるタレス社の新しい自動出入国管理(ABC)ゲートを導入。
ABCシステムには顔認証と自動文書認証が組み込まれており、国境管理プロセスを大幅に簡略化できるという。効率的な旅客処理を可能にし、待ち時間を大幅に削減することで、より快適な旅客体験を提供する。
すでに今年の初めには、スペインのビルバオ空港、バレンシア空港、フエルテベントゥラ空港にスマートボーダーゲートを導入。この夏にさらに3つの空港へ30以上のゲートに導入されたことで、旅客の利便性が大幅に改善しているという。
ABC国境管理システムは、タレス社と、デジタルソリューションとサービスで欧州をリードするInetum社と共同で開発。Inetum社は、手動認証装置とリアルタイムモニタリングを担当し、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、旅客処理能力を高めることで、旅客の流れを大幅に改善するとのこと。
また、ABCシステムには最新の電子パスポートリーダーが搭載されており、認証のソフトウェアもセキュリティセンターから更新されるため、最新の脅威への対応ができるとのこと。
さらに新しいゲートは空港スタッフや警察官の物理的な接触を必要としないため、COVID-19をはじめ感染症対策としても旅客や空港関係者の安全性向上に貢献しているという。
タレス社のアイデンティティー&バイオメトリック・ソリューションのバイスプレジデントであるYouzec Kurp氏は「私たちが開発したeGatesは、敷地面積が限られた空港ターミナルで旅客の処理容量を拡大させたいと関心がある方々をサポートしています。このシステムを使えば、設置に必要なスペースを少なくしつつ、潜在的な旅客数を増やすことができます。スペインでは、年内に120台以上のタレス製ABCゲートが導入される予定です。」と話している。
THALES Group Press Release