ジェラルド・R・フォード国際空港でAurrigo社がデジタルツインによるエアサイド運営の検証を開始

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Credit: Aurrigo.com

英国に拠点をテクノロジー企業Aurrigo社は、米国・ミシガン州にあるジェラルド・R・フォード国際空港(GRR)で、同社のAuto-Simソフトウェア・プラットフォームをベースとしたデジタルツインを用いて、エアサイド運営の検証を開始するという。米国内の空港で導入されるのは初めてとのこと。

FLITEで採択されたAurrigo社のサービス

この取り組みは、Ford Launchpad for Innovative Technologies and Entrepreneurship (FLITE) プログラムの一環であり、新たな航空輸送ソリューションを市場での検証を希望する企業に機会を提供するもの。Aurrigo社は、コスト削減、旅客体験の向上、環境改善の多くを実現し、将来的に同空港が自律的な運用を実現するための基盤を築くことができると話す。

エアサイド業務をデジタルツインを用いて効率化

Aurrigo社のプロジェクトメンバーはGRRの担当者との協力のもと、エアサイドの車両保有台数とフライトスケジュールを統合し、エアサイドサービスのシミュレーションを行い、現在のオペレーションを評価するとともに将来のシナリオを予測することができるようになるという。同社が持つAuto-Simサービスは、業務を可視化するだけでなく、Covid-19によるスタッフ不足やフライト遅延、航空機の除氷スケジュール、降雪など悪天候による影響をシミュレートすることができるとのこと。

米国内の空港では初の試み

Aurrigo社のCEOであるDavid Keene氏は「世界の空港は、高品質な顧客サービスを提供するため最も費用対効果の高いリソースの配分に加え、環境への影響を最小限に抑える、という課題に同時に直面しています。私たちのAuto-Simサービスを使ったデジタルツインを、米国内の空港で導入検証したのはジェラルド・R・フォード国際空港が初めてです。これにより、空港運営者は、投資を無駄にするリスクなく、新しい技術を導入する際の運用プロセス、財務的影響、旅客体験、環境への影響をモデル化することができるでしょう。」と話す。

Aurrigo社はGRRおよびコンソーシアムパートナーであるサウスウエスト航空、Stantec、Seamless、Michigan Office of Future Mobility & Electrificationと協力し、2022年5月末までにこのプロジェクトを完了させる予定だという。

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