シンシナティ/ノーザンケンタッキー国際空港は大学と組み、AIを活用した混雑予測を実施

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Credit: CVG Airport

米国のシンシナティ/ノーザンケンタッキー国際空港(CVG)はシンシナティ大学(UC)と連携し、空港の混雑を予測し、旅客体験の向上に向けた取り組みを開始するという。

15分ごとに到着する旅客を予測

CVGはカリフォルニア大学の博士課程に在籍するJavier Viaña氏に、空港データを活用し、空港に到着する旅客を15分間隔で予測するプログラムの開発を依頼。Viaña氏は、CVGが過去に開発した別のプログラムによって収集されたデータを活用することで、保安検査場の混雑をモデル化することに成功したという。

今後は駐車場や保安検査、売店などの混雑解消へ活用

CVGのCEOであるCandace McGraw氏は「この取り組みの主な目的は、旅客体験を改善し、空港運営における意思決定に役立てることです。」と話す。続けて「Javier氏が開発したモデルは、空港と我々のビジネスパートナーに、旅客の到着予測に基づいてオペレーションを準備するための信頼できるデータを提供してくれます。さらに、駐車場やチェックイン、保安検査や売店などでの混雑や待ち時間を減らす可能性も秘めています。」と述べている。

また、Javier Viaña氏は「このモデルで特筆すべき点は、UCがファジーロジックに基づく人工知能を使用している点です。これはコンピュータの意思決定の1つで、その予測に対して人間が行うような説明を提供することができます。私たちは、この種のアルゴリズムを説明可能で透明なものと呼んでいます。」と話す。

UCで行われている研究は、空港における課題の解決策を開発する業界主導のネットワークである空港共同研究プログラム(ACRP)からの助成金によって一部が賄われているという。このプログラムは、連邦航空局、バージニア・スペース・グラント・コンソーシアム、全米科学・工学・医学アカデミーの支援を受けているとのこと。

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