米国のシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港（CVG）は、プロセスの自動化を得意とする米国のテクノロジー企業TaskWatch社とAWSパノラマ技術を活用し、空港内で行われるあらゆるプロセスを高度なAIを用いてリアルタイムに確認・追跡を行い、運用を効率化するとともに旅客体験の向上を図る。
例えば、空港のカーブサイドにおけるセキュリティと交通量の管理に活用できるという。カーブサイドで乗用車や商用車を長時間停車させないようにするために、AIカメラを用いて滞留の原因となっている車両を割り出し、スタッフに通知することで、ボトルネックの解消を行なっているとのこと。分析データの蓄積が進むにつれて予測することも可能となり、混雑を未然に防ぐことも今後可能になるという。
また、駐機する航空機の準備状況のモニタリングにも活用できる。航空機の到着から出発までに行われるグランドハンドリングイベントの進捗を分析・予測することで、遅延リスクを軽減することができるとのこと。例えば、航空機に荷物がまだ積み込まれていない場合は、空港の地上スタッフに通知し、出発遅延を防ぐための対応を試みることができるという。
CVGのCIOであるBrian Cobb氏は「私たちは継続的な技術革新と戦略的パートナーシップを通して、世界レベルの旅客体験を提供することを約束します。AWSパノラマを活用したTaskWatch社のアプリケーションを使用することで、70,000平方フィート以上の空港交通レーンの混雑状況を自動的に監視することができるのです。旅客のカスタマージャーニーを分解し、お客様が不満に感じる部分を特定することで、空港スタッフに情報を提供し、テクノロジーによってお客様や訪問者の交通体験を積極的に向上させることが可能です。空港スタッフはこれまでわからなかった旅客の体験、安全、セキュリティの問題にタイムリーに対処することができるようになるのです。」と話す。
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