クアラルンプール国際空港が空港運営の効率を改善する意思決定システムを導入

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マレーシアにあるクアラルンプール国際空港(KLIA)は、空港エコシステムの運用効率を高めるべく、空港内の協調的意思決定システム(A-CDM)を導入する予定とのこと。

本プロジェクトの狙いは航空会社の定時運航率の向上

A-CDMシステムによって、航空会社の定時運航率(OTP)を向上させることで、すべての関係者がリソースを戦略的に活用し、フライトオペレーションをより効果的に管理できるようにすることが狙いだという。A-CDMは、空港、航空管制、規制当局、航空会社、地上係員の業務をプラットフォーム上で統合し、全員が状況の共通認識を持ち、情報交換を通じた協調的な意思決定を実現するシステムで、これによりイベントの予測精度を高め、リソースを最適に活用することで、航空交通を改善することができるとのこと。

ターミナルビル内の旅客フロー改善にも効果

航空会社にとっては、滑走路での待ち時間の短縮、顧客満足度の向上、グランドハンドリング業務の生産性向上などの恩恵があるという。一方、空港運営会社には、定時性、ゲート計画、全体的な旅客の流れが改善される効果があるという。

この新しいプロジェクトには、マレーシア民間航空局(CAAM)、マレーシア航空(MH)、エアアジア(AK)、バティックエア(ID)、アエロダラット、ポスアビエーション、グランドチームレッド(GTR)を含む7つの空港関係者が参画する予定とのこと。

アジアではすでに18の空港がA-CDMを導入済み

KLIAを運営するマレーシア空港会社の取締役であるDato’ Iskandar Mizal Mahmood氏は「私たちはあらゆる関係者と協力して、サービス水準の向上に継続的に取り組んでおり、今回はKLIAの関連パートナーを結集し、A-CDMのメリットを探ることを意図しています。A-CDMを活用し、誰もがリアルタイムのデータにアクセスできることで、よりスムーズな業務フロー管理を実現できるでしょう。このプロジェクトを通して、旅客によりよりサービスを提供していきます。」と話す。

国際民間航空機関(ICAO)によると、アジア太平洋地域では18の空港においてすでにA-CDMを導入しており、他の23の空港は導入に向けて準備中だという。

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