オーランド国際空港は新ターミナルに革新的なさまざまな技術を導入予定

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Credit: GREATER ORLANDO AVIATION AUTHORITY

米国フロリダ州にあるオークランド国際空港(MCO)は、新しくオープン予定の南ターミナル施設に旅客を中心とした設計と最先端のテクノロジーシステムの導入を予定していおり、米国内で最も革新的な空港の1つにするという。

最先端テクノロジーを数多く取り入れた革新的な取り組み

ターミナル施設の運用をサポートするシステムを活用し、旅客が行うプロセスを迅速化することが狙いだという。革新的な主な取り組みは下記のとおり。

  • 保安検査場のスクリーニングを完全自動化
  • 国際線の到着および出発に顔認証を完全実装
  • 最新の無線自動識別技術(RFID)バゲージハンドリングシステムによる効率的な追跡と迅速な手荷物回収
  • 航空機の運航状況をディスプレイ上で正確に可視化するバーチャルランプ管制システム
  • The Orlando Experience®に基づいてデザインされたインタラクティブメディアの提供
  • 北米初導入のPON(Passive Optical Network)を用いたエネルギー効率の高いITシステム構築
  • 鉄道、航空、地上交通が統合された、米国初のマルチモーダル空港ターミナル

RFIDを用いた垂直型バゲージハンドリングシステム

中でも、従来の仕組みと異なるのがRFIDを使ったバゲージハンドリングシステムだという。これまでの荷物処理では、到着した旅客が預けた荷物を受け取るのは回転式のカルーセルが一般的であった。今回、MCOでは、旅客が航空機を降りる階と同じ階に荷物を運べるよう、垂直方向に循環するバゲージハンドリングシステムを導入したという。RFIDによって荷物と荷物を運ぶトレイは同期しており、常に追跡が可能とのこと。システムの稼働率は99%で、手荷物の詰まりはほぼ発生しないという。約1,800個もの荷物を収容できる規模だそう。

空港内の施設利用をシェア化

空港施設においては、MCOを運営するグレーターオーランド航空局(GOAA)が旅客処理システムを所有・運営することで、エアラインがすべてのネットワークを共同利用できるようにしたという。これによって、チェックインカウンターをエアラインごとに固定化する必要がなく、柔軟にゲートを割り振ることができるようになり、施設利用の効率性が高まるという。

GOAAの建設・エンジニアリング担当シニアディレクターであるDavin Ruohomaki氏は「今回の建設プロジェクトの主な目的は、旅行者の要求を満たす強固な技術基盤を開発することでした。この優れた技術基盤により、我々はお客様の体験を向上させるとともに、独自のシステムを進化させることができるでしょう。新しいターミナルは、お客様への対応と処理能力という点においてサービスを向上させるものになるでしょう。」と述べている。

また、Burns Engineering社のプロジェクトマネージャーであるGregory Spence氏は「私たちのチームは、GOAAのビジョンである最高の旅客体験を実現することを光栄に思っています。最先端のテクノロジーは、旅行者の旅を快適にし、最初から最後まで楽しませてくれるでしょう。」と話す。

GREATER ORLANDO AVIATION AUTHORITY Press Release

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