エドモントン国際空港はAira社と連携し、視覚障害者のあるお客様の旅行体験向上を図る

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Credit: Edmonton International Airport

カナダのアルバータ州にあるエドモントン国際空港(EIA)は、視覚障害を持つお客様向けのサービスを拡充するべく、リアルタイムでライブ支援する技術を提供しているAira社とパートナーシップを締結し、スマートフォンを使ったサービスを提供するという。

スマートフォンからエージェントがライブ案内

EIAに到着した視覚障害者のお客様は、Airaを使い、スマートフォンのカメラを使って空港内の案内してくれるライブエージェントを依頼することができる。エージェントは、空港内の案内だけでなく、お客様が必要とする情報を読み上げたり、可能であれば周囲の人と物理的に距離を置くように促すなど安全面でもサポートするという。また、エージェントとAira社は現在、EIA施設の詳細な情報と地図を活用し、お客様が空港内のどこにいるのかを判断して誘導することも可能とのこと。

視覚障害者のお客様が自立的に空港内を移動

EIAオペレーション・インフラストラクチャー部門の副責任者であるSteve Maybee氏は「空の旅は贅沢品ではなく必需品であり、テクノロジーを使ってすべての人の旅をサポートすることが、私たちにとって重要なことです。Airaのおかげで、カーブサイドから搭乗ゲートまで、視覚障がいを持つ旅行者が自信をもって自立し、印象深い空港体験をできるようになりました。Aira社と提携し、このサービスを提供できることをうれしく思います。」と話す。

また、エドモントン在住のAira利用者であるWendy Edey氏は「この春に搭乗する予定ですが、目の不自由な私にとってフライトを待つときや空港内で物を探すのにAiraを使えると思うと、とても嬉しく思います。航空会社のスタッフはいつも親切ですが、保安検査を通過して搭乗ゲートに到着した後は、トイレや食べ物を探すのに人のサポートが必要になることもあります。このサービスは、私がより自立し、より良い経験をするのに役立つでしょう。」と述べている。

さらに、Aira社のCEOであるTroy Otillio氏は「EIAと協力し、より多くの人々が当社のサービスを利用できるようになります。さらに重要なこととして、より多くの人々が旅行しやすく、より包括的なものになるよう支援できることを光栄に思います。私たちのゴールは、より多くの人々が必要な視覚情報にアクセスできるようにすることであり、生活や仕事、学習、そして人生をより豊かに楽しむことができるようにすることなのです。」と話している。

ハンディキャップのお客様向けのサービスをさらに強化

EIAでは他にも空港でのアクセシビリティを向上するため、いくつかの取り組みを実施しているという。例えば、自閉症のお客様とその親、介護者を支援する「Autism Aviators」というプログラムの提供やオンデマンドのカーブサイドアシスタンスプログラム、2020年には洗面所をペット救済ステーションに改修するなどの取り組みを実施しているとのこと。現在は、聴覚に障害のあるお客様のために視覚的なページングシステムの導入に向けて取り組んでいるほか、移動に支障があるお客様のために航空会社と協力してサービスを提供しているという。

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