フランスのレンヌ・ブルターニュ空港(レンヌ=サン・ジャック空港,RNS)は、フランスのテクノロジー企業Proavia社およびフランスの製造メーカーAlstefグループとAirportLABでの実験契約を締結したとのこと。
自動手荷物処理用のAGV(自動誘導車)を検証
Proavia社が立ち上げたAirportLABは、参画企業が実際の空港においてイノベーションを検証することができるという。この枠組みで、Alstefグループは、自社の主要なイノベーションの1つである自動手荷物処理に特化したAGV(自動誘導車)である”BAGXone”の検証を登録したのこと。
今回の契約では、いくつかの検証フェーズに分けられており、2021年に行われた最初のフェーズでは、預け入れ荷物受け取り場の手荷物配送室でBAGXoneの運用テストが行われたという。そのテストでは対象物と輪郭を使ったナビゲーションやスピード、セキュリティ、コンベア上での手荷物のピックアップあるいはドロップオフ、バイパスなどを検証したとのこと。並行して、空港から数キロ離れたAlstefグループのAGV専門センターとの間で、情報のやりとりを円滑に行うためのフレームワークも構築されたという。
検証フェーズをクリアし、製品化に向けた最終フェーズに移行予定
2022年の初めには、フェーズ1の検証結果を空港の経営陣と関係者全員で共有し、テストの継続と最終フェーズへ進めることを合意することができ、2022年中に導入予定の最新型BAGXoneのベータ版の運用テストを実施するとのこと。
セルビアのベオグラード空港でも運用を開始予定
また、AlstefグループはフランスのVINCIエアポートが運営するセルビアのベオグラード空港で2022年末までにBagXoneの運用を実施する予定だという。BAGXoneの実機は、2022年6月15日から17日までパリで開催されるPassenger Terminal ExpoのAlstegグループのブースで展示される予定とのこと。
Alstef Group News
Alstef Group BAGXONE HIGH SPEED AGV
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