オーストラリアのパース空港は、国内線および国際線の航空セキュリティをさらに強化するという政府からの指令の一環として、新しい高度なセキュリティスクリーニング装置を導入。
最優先事項は旅客とその見送り客の安全と安心の確保
パース空港のCEOであるKevin Brown氏は「空港にとっての最優先事項は、旅客とその見送りに来る大切な人たちの安全と安心を確保することです。今回導入した最新鋭の設備は、検査効率と検出レベルを向上させ、空港セキュリティを強化するよう設計されています。」と述べている。
このアップグレードには、新しいボディスキャナーやウォークスルー型の金属探知機、X線装置、爆発物探知付きのセカンダリービューイングステーションが含まれます。
日々進化する高速・高性能ボディスキャナー
“ボディスキャナー “の技術は日々アップデートされているという。国内線の保安検査場では、より高度で高速なボディスキャナーを導入。旅客は2つの壁の間を歩き、一時停止し、落ち着いて真っ直ぐ立つっプロセスを実施。その間スキャンにかかる時間は1秒未満とのこと。このボディスキャナーは、金属・非金属を問わず、旅客が持っているすべての異物を皮膚から1ミリ以内まで検出し、アバターまたは線形で描かれた人の体の輪郭上にピンポイントで配置することができるという。ただし、2012年に行ったセキュリティ対策の時と同様に、新しい機器や設備の導入は、旅客が慣れるまでに時間を要するため、審査や検査に多少の遅れが生じてしまうことがあるという。
コンピューター取り出し不要のCTスキャナー
もう1つの大きな改善点は、すべての国際線および国内線の機内持ち込み手荷物検査にCTスキャナーが導入され、検査時にバッグからコンピューターやエアロゾルを取り出す必要がなくなるという。新しいCT-X線装置は3D技術を用いて旅客の機内持ち込み手荷物の中の疑わしいものの検出を容易にするとのこと。「最近の旅行者はコンピューターやタブレット端末を持っており、多くの旅行者がシェービングフォームなどエアロゾル缶を所有しているため、これらのアイテムを取り出すことなく検査を受けられることで、合理的かつ旅客の手間を省くことができます。」とBrown氏は話す。
CT-X線検査は、すべてのアイテムをトレーに出す必要があるため、現在の検査機器とは異なる。そのため、プロジェクトの一環として現在の検査機器を使用した検査レーンを設けているという。
パース空港はCovid-19以来、トレーの除菌体制を強化し、新しい自動トレー返却システムを導入し、プロセスを迅速にするとともに、旅客がトレーに触れる機会も減らしてきたという。これらのアップグレードの準備に向けて、さまざま設備機器のトライアルを行なっても来たとのこと。T1国内線と国際線のアップグレードは、2月の国境再開に間に合うよう、1月末には完了する予定だという。
Perth Airport Media Release
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