日本の空港に訪れた際にはぜひ展望デッキに立ち寄ってほしい。
日本のほとんどの空港では展望デッキが設置されており、飛行機ファンや見送り客、家族連れなど様々な人たちが楽しむ光景を目にすることができる。空港によって展望デッキの形や広さ、見える景色、フェンスのデザインなどが異なり、その空港の個性やセンスも感じることができる魅力的なスポットだ。
実は、空港に無料の展望デッキが当たり前のように設置されているのは日本くらいだ。海外ではセキュリティの観点から展望デッキを設置していない空港の方が圧倒的に多い。設置されていても有料であったり、保安検査を通過した旅客だけが利用できる場所にあったりと何かと制限が課せられている場合が多数なのだ。
羽田や成田、関空、福岡など主要空港の展望デッキは広く開放的で、数分おきに離発着する航空機を眺めながら食事をしたりリラックスできる空間になっている。地方空港に目をやると、長崎空港には記念撮影用に設置された鐘のほか、デパート屋上にある遊園地を思い出させるような乗り物コーナーが設置されているなど個性豊かな展望デッキがある。また、石垣空港のような離島の空港では展望台のごとく360度パノラマ仕様で、フェンスさえもない。
その空港の特色を表す展望デッキ。旅客以外の人たちにも使われるからこそ、多くの人を楽しませてくれる展望デッキが出てくることを楽しみに待ちたい。