熊本市から南西方向に約80km離れた天草諸島の中心部に位置する天草飛行場。天草エリアの空の玄関口として観光や経済の重要拠点として機能。地元企業である天草エアラインが所有する1機の航空機で福岡や熊本、大阪を繋いでいる。
空港概要
一般的には天草空港と呼ばれているが、正式名称は天草飛行場。熊本県が管理する県営の空港で、国が指定する空港種別においては、空港法第2条に規定されている空港のうち、拠点空港、地方管理空港及び公共用ヘリポートを除く空港にあたる「その他の空港」に該当する。
熊本市から南西方向、長崎市の南に位置する天草地域は、天草上島と下島の2つの島から構成され、天草飛行場は下島の北部にある天草市に設置されている。飛行場は高台にあるため、天気が良い日には、熊本市内や島原半島を一望できる絶景スポットでもある。
就航する航空会社は天草市に拠点を置く天草エアラインのみ。就航路線は天草から福岡と熊本を繋ぐ便のほか、熊本を経由して大阪(伊丹)へ向かう路線も運航されている。天草エアラインが所有する機体は1機(Atr42-600型)のみで、その1機が1日に天草→福岡→天草→熊本→大阪(伊丹)→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草と10フライトを運航中。2015年からはすべての便がJALとのコードシェア便となった。過去には熊本と松山や神戸を繋ぐ便が就航していたが現在は運航休止となっている。
エプロンの面積は約3,600㎡で、プロペラ機が2機駐機できる広さであるが、現在は利用している航空会社が1社で、かつ稼働中の航空機が1機ということもあり、航空機が2機以上駐機することはめったにない。
正式名称 | 天草飛行場 |
住所 | 熊本県天草市五和町城河原 |
空港種別 | その他の空港 |
Webサイト | https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/113/1369.html |
アクセス | 本渡バスセンターから空港直行リムジンバスで12分 天草市役所から車で15分 熊本市内から車で約2時間30分(有料道路経由) |
駐車場 | 160台(無料) 7:10〜20:45 ※20:45以降はゲート施錠 |
滑走路 | 1本 1,000m×30m(13/31) |
敷地面積 | 31ha |
就航路線 | 2路線(福岡便、熊本便) ※2022年8月22日時点 |
利用エアライン | 1社 ※2022年8月22日時点 |
3レターコード | AXJ |
輸送実績(2021年)
総発着回数 | 3,134回 |
総旅客数 | 24,656人(国内線:24,656人,国際線:0人) |
貨物量 | 0トン |
参照元:国土交通省 空港管理状況調書
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 1 |
運営会社 | 熊本県 |
面積規模 | 1,065㎡ |
運用時間 | 12.8時間(7:40〜20:30) |
沿革
1992年 | 天草空港の建設工事に着手 |
1998年 | 天草エアライン株式会社が設立 |
2000年 | 天草空港の供用開始 |
2016年 | 航空機Atr42-600型による就航開始 |
参考文献/URL
航空:空港管理状況 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/113/1369.html
世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)