米国ニューヨーク州にあるナイアガラ・フォールズ国際空港(IAG)はTSA(運輸保安庁)が管理する保安検査場に3D画像を利用する最新鋭のCTスキャナーが新たに設置したとのこと。これにより爆発物の検知精度が向上するという。
機内持ち込み手荷物のスキャン結果を3D画像化
このスキャナーシステムは、TSAスタッフが目視で画像を分析する際、3Dで表示・回転できる画像を生成するとともに、爆発物を検知するための高度なアルゴリズムが適用されている。3D画像からわからない部分があり、さらに検査が必要な場合はTSAスタッフが直接、手荷物を確認するという。
この新しいテクノロジーは、手荷物を運ぶベルトコンベアーの周りを回転するX線カメラを使って数百枚の画像を撮影。TSAスタッフがバッグの中身を立体的に把握できるほど鮮明な3D画像を作成することで、液体を含む爆発物を自動的に検知することができるという。
PCやその他の電子機器類を取り出さずに検査可能
保安検査場にこの技術を導入したことで、旅客はPCやその他の電子機器類をバッグから取り出すことなく荷物検査を実施することができるとのこと。
ニューヨーク州北部TSA連邦保安の責任者であるBart R. Johnson氏は「TSAは、セキュリティを強化し、保安検査の体験を向上させるべく、最高のテクノロジーを導入する努力を続けています。TSAは現在、機内持ち込み手荷物の検査は、2D画像を使用していますが、今回のCTテクノロジーは、液体爆発物をはじめとする様々な爆発物を検知するための高度なアルゴリズムを適用しています。」と話す。
TSA Press Release