スウェーデンで複数の空港を運営するSwedavia社は、中国のNuctech社と新たなサプライヤー契約を結び、ストックホルム・アーランダ空港(ARN)の保安検査場に新しいセキュリティ検査機器を導入。これによって、旅客は手荷物バッグの中から液体物や電子機器を取り出す必要がなくなるとのこと。
2023年完成予定の第5ターミナルへの導入を予定
ARNは近代化を進めており、2023年には第5ターミナルに新しいセキュリティチェックポイントが設置されるという。同空港を運営するSwedivia社は公的な調達手続きを経て、セキュリティポイントで旅客の手荷物を検査する機器を提供する中国のNuctech社と契約を締結したとのこと。
液体物や電子機器の取り出し不要
Nuctech社が提供するX線装置は、最新技術を備えており、旅客は電子機器や液体物を手荷物から取り出す必要がなくなるとのこと。このシステムは2023年に完成を予定している第5ターミナルの新しいセキュリティポイントにて一部導入されるという。
公的な認証・承認プロセスを経て導入を決定
Swedavia社のコーポレートセキュリティ責任者であるMats Paulsson氏は「Nuctech社の機器は、EUの空港で使用する検査機器の認可を担当する欧州民間航空会議(ECAC)の認証を受けています。また、今回の調達は、スウェーデンの保護保安法で定められた規定に沿っており、我々は、サプライヤーとセキュリティ保護契約を締結する予定です。」と話す。さらに「今回の契約では、情報セキュリティ、セキュリティクリアランス、物理セキュリティに関して規定されていますが、これは標準的なX線システムであり、旅客の個人データやその他の機密データに関するものではありません。」と述べている。
Nuctech社はヨーロッパ各地の空港や港湾、国境管理局に検査機器を供給する老舗企業で、X線装置はポーランドで製造されているという。
Swedavia Newsroom