英国のディーズサイド国際空港は、医療や原子力、セキュリティ部門向けの放射線検出技術を製造する地元企業であるKromek社の新型コロナウイルス(COVID-19)検出システムを設置し、試験運用を開始した。
このシステムの最大の特徴は、30分以内にCOVID-19のレベルを把握することが可能であり、商業エリアやロビーなどに設置が可能という。
空港内の空気を大量に(毎分400リットル)吸い込み、分析プロセスを経て、ウイルスの有無を正確に調べることができるため、暴露のリスクを抑えることが狙い。
ティーズバレー市長であるBen Houchen氏は「Kromek社はシステム開発に最善を尽くした革新的な企業です。我々の役割は、この検証を通して何千人もの人々の健康を守ることにあります。また、このパートナーシップは、COVID-19への取り組みを支援するだけでなく、革新やコラボレーション、生産性を向上させていく姿勢でもあります。」と話す。
また、Kromek社のCEOであるDr Arnab Basu氏は「世界初のテクノロジー検証の一環として、ティーズサイド国際空港で実験ができることを誇りに思います。地元の先進的な国際輸送拠点と協力できることは心強いです。私たちのデバイスは、大規模な空間からCOVID-19ウイルスの有無を自律的に検出できる唯一の技術です。ほぼリアルタイムでウイルスの存在と蔓延を把握することができるため、日常生活に戻れるよう支援することができます。」と話している。
Teesside International Airport News