クアラルンプール国際空港はSITA社の生体認証に対応したスマートパスキオスクを導入

News
Credit: Pixabay

マレーシアのクアラルンプール国際空港はスイスに本社を置くSITA社が提供する生体認証に対応したスマートパスキオスク端末を導入。100台以上の生体認証対応セルフサービス機「スマートパス」(TS6)やSITAスマートパスバッグドロップ、ITインフラの刷新などハードウェアとソフトウェアの全面的な改良を実施したとのこと。

既存のキオスク端末に実装可能

今回導入されたTS6は2021年12月から利用可能となり、ワイヤレス接続にも対応。SITA社が提供するサービスSITA FLEXと組み合わせることで、シームレスかつモバイルな旅客体験を促進するAPIベースの次世代サービスとして活用できるという。

また、TS6は顧客ニーズに合わせてカスタマイズできるなど適応性の高さが評価され2021年のIFデザイン賞を受賞。モジュール式の設計のため、従来のキオスク端末を総入れ替えすることなく拡張や変更を実施でき、コスト効率と持続可能性の面で効果があるという。

ビッグデータを用いて旅客体験のさらなる向上を図る

クアラルンプール国際空港を管理するマレーシア空港は、ソフトウェアについてもWindows10への移行やCOREサーバー、ネットワーク機器、手荷物照合システムのアップデートを行い、高速化と安全なデータ通信を実現したとのこと。

これらのアップグレードによるビジネスインテリジェンスの活用とビッグデータの収集が可能になり、シームレスな旅を提供する完全に統合されたデジタルエコシステムを構築。旅客体験の向上のほかターミナル利用の最適化、業務効率の向上、収益の拡大といった目標もあるという。

SITA社のアジア太平洋地域責任者であるSumesh Patel氏は「マレーシア空港と再び提携し、同空港をを支援できることをうれしく思っています。空港の運営効率とのバランスを取りつつ、スムーズな旅客体験を確保することは世界の空港にとって優先度の高いものです。今回の導入により、我々は2つの要素を実現しました。強化された生体認証機能がタッチレスな旅を実現するために空港を未来志向にする一方で、運用コストを削減し、ITインフラの耐障害性と俊敏性を向上させることができました。」と述べている。

SITA News Release

タイトルとURLをコピーしました