IDセキュリティおよび認証ソリューションの大手プロバイダーであるIDEMIA社が世界初のトラベルプラットフォーム「ID2Travel」を北米で提供することを発表。新サービスは旅客円滑化を実現するエコシステム全体をカバーする唯一の相互運用可能な旅客IDプラットフォームとのこと。
安全でシームレスな旅客ソリューション
ID2TravelはID管理と生体認証の技術をベースとして旅客体験を向上させ、効率的で安全かつシームレスな旅行を提供する旅客サービスソリューションだという。また、このプラットフォームは空港、航空会社、港湾などと相互運用性があることに加え、米国標準技術局(NIST)から認証を受けたバイオメトリック・キャプチャー・ソリューションを通じて導入することができるという。空港でのチェックインから始まるすべてのタッチポイントにおいて、旅客はモバイルデバイスを利用して安全な認証が行われるとのこと。
摩擦が少ないシームレスな旅行体験を提供
IDEMIA社の旅行・交通部門の上級副社長であるLisa Sullivan氏は「ID2Travelは旅行体験のすべてに変革をもたらすでしょう。旅客者数の回復に伴い、よりシームレスな旅行体験が求められるようになっています。このような体験と個人のプライバシーを念頭に置きつつ、旅行エコシステム全体の相互運用性のバランスを取りながら、旅客の流れを改善し、タッチレスな体験を維持するべく、ID2Travelサービスを北米で提供開始するのは非常に理想的なタイミングです。」と話す。
ID登録後、継続的に利用可能
搭乗客はモバイルデバイスを使ってIDやパスポートをスキャンしたあと、自身の顔を自撮りし、照合を行うことで登録ができる。登録申請を行うと、搭乗客は生体認証を利用して、安全かつ簡単に空港内を移動することができるとのこと。一度登録すれば、以降の同様の旅行体験を得られるという。
また、利用者はいつでも登録を解除することができる。すべてのデータは直ちにシステムから削除されるため、利用者は個人識別情報(PII)を完全に管理することができるという。
IDEMIA Press Release