米国・メンフィス国際空港(MEM)は、スマートビル技術でビル変革をリードする米国企業View社が提供するスマートウィンドウを導入し、旅客体験の向上とエネルギー効率の改善に取り組む。
MEMは、全米の中でも有数の忙しい空港であることから、エアラインや小売店をコンコースBに集約するほか、天井を高くしたり、ゲートエリアを広くしたり、動く歩道を設置するなどいくつかの段階に分けて改善計画を実施しているという。この計画の一環として、人工知能を活用してターミナル施設に入る自然光の量を最適化し、温度上昇やまぶしさを制御する「View Smart Windows」がコンコース全体に設置するとのこと。
MEMの代表取締役社長兼CEOであるScott Brockman氏は「コンコースBの改修はメンフィスでの旅客体験を刷新し、何百万人もの旅行者をメンフィスに迎え入れることになります。View Smart Windowsは、この改修の重要な要素であり、自然光の取り込みを乗客の快適さのために理想的に保つことができるのです。」と話す。
自然光の取り込みと空港での体験に関する調査において、View Smart Windowsを導入したコンコースを利用した旅客は満足度が68%高く、また33%が近代的で効率的、明るく快適な空港であると評価したという。また、View社のスマートウィンドウが設置されたゲート付近の座席は、従来のウィンドウが設置されたゲートの座席に比べて9度(摂氏)も涼しく、小売店の収益向上への貢献に加え、冷房利用が減ったことでエネルギーコストも大幅に削減することができたという。
View社の会長兼CEOであるRao Mulpuri博士は「全米の空港は、施設をスマートで持続可能なものに変え、旅客が楽しめる場所にするためにView社の技術を活用しています。当社の製造施設はメンフィスの郊外にあり、従業員の大半はこの地域が地元です。メンフィスを訪れる旅行者のために当社の技術を応用して世界クラスの体験を提供できることをとても誇りに思います。」と述べている。
View Smart Windowsは、ボストン・ローガン国際空港(BOS)、ダラス・フォートワース国際空港(DFW)、サンフランシスコ国際空港(SFO)、ニューヨーク・ラガーディア空港(LGA)、シャーロット・ダグラス国際空港(CLT)、フェニックス・スカイハーバー国際空港(PHX)、シアトル・タコマ国際空港(SEA)など、国内のたくさんの空港に導入されている。
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