米国運輸保安局(TSA)は、保安検査用の中型コンピュータ断層撮影(CT)X線装置の調達について、Analogic社に総額1億9800万ドル(約218億円)の発注をしたと発表。
TSA長官であるDavid Pekoske氏は「今回の発注は、航空セキュリティを強化するための重要な一歩です。現場の検査スタッフが機内持ち込み品をチェックする際のベストなツールであり、また、旅客がセキュリティチェックの過程でより多くのアイテムを機内持ち込みバッグに入れたままにできることで、旅客の体験を向上させるものなのです。」と話す。
この投資は、保安検査の改善に向けた大きな取り組みの一つであり、300台以上の中型CT X線装置を購入する契約を締結したという。TSAは、これらの装置が2022年初頭に空港へ配備されると話す。
CT X線装置は、高度なアルゴリズムを用いて3D画像を作成し、爆発物を検出。TSAのスタッフは、画像を3軸で回転させて表示し、旅客の手荷物の中にある脅威のアイテムを分析・特定。この機器は、受託手荷物の検査に使用されるものと同様に、チェックポイントの環境に合わせたサイズにできるという。
TSA Press Release
Analogic ConneCT