沖縄県内で唯一「日本で最も美しい村」に選定された多良間村がある多良間島は宮古島と石垣島の中間に位置し、その島の西側・海岸沿いに多良間空港がある。路線は宮古便のみで1日2往復が運航されている。現在の空港は、滑走路の延長を行うため2003年に、島の南側にあった旧多良間空港から移転して建設された。
空港概要
多良間島は宮古島と石垣島の間にある面積が約20㎢、人口が約1,100人の小さな島。琉球王国の時代に、中継貿易の拠点として沖縄本島と宮古・八重山地域を結ぶ重要な役割を担っていた。
沖縄県では唯一「日本で最も美しい村」として多良間村が選定されており、夏の休暇シーズンやお祭りなどのイベントがあるときは帰省や観光客が多く訪れる。
現在の多良間空港は島の西側にあるが、旧空港は島の南側に位置していた。1971年に米国からの援助資金によって緊急着陸飛行場として建設されたのが始まりで、1974年には滑走路が800mに延長され、第三種空港として供用を開始。
その後、航空機材の拡大による輸送力アップ等を図るため滑走路を1,500mに延長する計画が浮上し、2003年に現在の場所に移転している。就航路線は宮古線のみで、1日2往復が琉球エアーコミューター社によって運航されている。かつては那覇線や石垣線もあったが、那覇線は1987年に、石垣線は2006年に廃止されている。
空港から集落までは距離にしておよそ4kmで、車なら約8分程度。空港からは有償バスがフライトの出発・到着時刻に合わせて運行されている。島内にはタクシーはなく、有償バスや宿泊先の送迎、レンタカー等が主な二次交通手段となる。
正式名称 | 多良間空港 |
住所 | 沖縄県宮古郡多良間村仲筋2351-7 |
空港種別 | 地方管理空港 |
Webサイト | https://www.pref.okinawa.jp/airport/index/tr/tarama00.htm |
アクセス | 多良間村役場から車で約8分 |
駐車場 | 1箇所 ・営業時間:24時間 ・収容台数:80台程度 ・料金:無料 |
滑走路 | 1本 1,500m×45m(18/36) |
敷地面積 | 35ha |
就航路線 | 1路線(国内線:1路線,国際線:0路線) ※2023年10月5日時点 |
利用エアライン | 1社 ※2023年10月5日時点 |
3レターコード | TRA |
輸送実績(2021年)
総発着回数 | 1,026回 |
総旅客数 | 26,798(国内線:26,798,国際線:0) |
貨物量 | 229トン |
ターミナルビル概要
ターミナル数 | 1 |
運営会社 | 沖縄県 |
面積規模 | 989㎡ |
運用時間 | 10時間(8:00〜18:00) |
沿革
1971年 | 米国の援助資金により緊急着陸飛行場として建設 |
1974年 | 沖縄の本土復帰に際して800mの滑走路が整備され供用開始 |
2003年 | 滑走路長1,500mを有する現空港が供用開始 |
2008年 | 法改正に伴い地方管理空港に指定 |
参考文献/URL
航空:空港管理状況 - 国土交通省
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世界の空港辞典 (編著:岩見宣治,唯野邦男,傍士清志,2018)